日中韓で意外と違う!?カルチャーショックを受けた各国の「当たり前」

image by:Unsplash

image by:canghai76/Shutterstock.com

結婚式当日に新郎が新婦を迎えに行く親迎(しんげい)の儀式でも赤色は多用されます。

親迎とは、漢民族の結婚において大事にされる6つのステップ(納彩・問名・納吉・納徴・請期・親迎=六礼)の最後に行われる結婚式当日の儀式です。

この親迎、日本でいえば「嫁迎えの儀式」でしょうか。

<中国で、結婚に際して、新郎が新婦の家に自ら出向いてこれを迎えて来ること>(岩波書店『広辞苑』より引用)

日本においても特徴的な嫁迎えの儀式が各地でかつて見られましたが、現代の日本ではほとんど行われていないはず。あったとしても、ある種のノスタルジーで実施するカップルがほとんどですよね。

しかし中国の場合は違います。簡略化される伝統的な儀式がある一方で、親迎については若いカップルの間でも盛り上がりと発展を見せ続け、いまでは一大イベントと化しています。

高級車で花嫁を迎えに行く

image by:Jenson/Shutterstock.com

伝統的な親迎で使われた花嫁のみこし(花轎)の代わりに、BMWやアウディなど海外自動車メーカーの高級セダン(箱型乗用車)が都市部の現代的な親迎では何台も用意され、新郎とその関係者が分乗して花嫁を迎えに行きます。

費用の節約にもなると最近では見直されてもいる伝統的なみこしは赤色。現代の親迎に使われる黒色のセダンでも赤色の風船や花、リボンが飾り付けられます。

新郎はゲームクリアしないと新婦に会えない!?

image by:Jenson/Shutterstock.com

一方の新婦側も実家の部屋を赤色の装飾で飾り付け、仲良しの友だちと共にいくつかのゲームを用意して待ちます。

例えば新婦の靴探しのミッションが迎えに来た新郎に課せられて、そのゲームをクリアしないと新婦に会えないなどゲーム的要素も帯びているみたいですね。

「婚車」で乗り付け「ゲーム」をクリアする様子を専属のカメラマンが撮影するなど、嫁迎えの儀式は都市部の中国で完全にイベント化しているみたいです。テーマカラーは赤。漢民族独特の結婚式当日における盛り上がりかもしれませんね。

Page: 1 2 3 4 5

TRiP EDiTOR編集部 :TRiP EDiTORは、「旅と人生をもっと楽しく編集できる」をコンセプトに、旅のプロが語りつくす新しい旅行メディアです。