信じられる?地球と月を3往復分って。脅威の「旅好き」な生き物たち

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哺乳類で最長の移動距離を誇る「コククジラ」

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もともと、長い距離を移動するクジラは「ザトウクジラ」といわれていました。

しかし、米オレゴン州立大学の研究によると、「コククジラ」の方がクジラとして、むしろ哺乳(ほにゅう)類として最も長い距離を移動していたと分かったそう。

樺太を出発し、太平洋を横断。北米大陸の西海岸を伝って、メキシコのバハ・カリフォルニア州の沖合まで、コククジラは到達します。その距離は約2万2,500kmです。壮大ですよね。

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ちなみに、コククジラは学術上貴重な生き物らしく、捕鯨によってかなり数が減ってしまったために保護の対象となっていると『ブリタニカ国際大百科事典』で解説が加えられています。

私たちが歯を磨く間も、通勤電車に揺られているときも、大切な人と夜景を見ながらお酒を飲んでいるときも、子どものおむつを替えているときも、さまざまな生き物が地球のどこかで黙々と移動しているわけです。なんか興味が尽きないですよね。

ほかにも日本では「オオハクチョウ」や「ツル」なども有名です。なかなか国境を自由に越えられない現代、生き物の移動を通じて世界を感じたいものです。そして今後、再び海外旅行ができるようになったときには、移動も楽しみながら世界を見渡していきたいですね。

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