信じられる?地球と月を3往復分って。脅威の「旅好き」な生き物たち

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地球で最長の距離を移動する「キョクアジサシ」

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次は、地球上で最も長い距離を移動する渡り鳥です。『広辞苑』で調べると次のような驚くべき説明が加えられています。

<北極圏のツンドラ地帯で夏に繁殖し、冬には地球を半周して南極近辺に渡る>(『広辞苑』より引用)

北極圏で繁殖し、冬は南極にいるわけですから、すさまじい移動距離ですよね。

ナショナルジオグラフィックの日本版の記事にも、「キョクアジサシ」に関する研究が書かれています。

グリーンランドなどの北極圏から蛇行しながら大気のうずを避け、海で補食を繰り返し、エネルギーを蓄えつつ熱帯の横断に備えます。ちなみにキョクアジサシは、小魚や甲殻類を空から海中に突入して捕獲するみたいです。

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アサギマダラなどのチョウと違って、キョクアジサシの場合は食料を海で確保できるので、長期間にわたって海上を飛行しても問題ないのですね。

北極圏から南極まで蛇行しながら向かう距離は約8万km。寿命は30年近くあるため一生の間で約240万km、地球と月を3往復するくらいの距離を飛ぶみたいです。筋金入りの「旅人」ですね。

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