生協もオリジナルの日本酒もあった、意外すぎる「皇居」のトリビア

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ちょっと前まで「生協」があった

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皆さんは、大学などの母校に「生協」はありましたか?生協とは、「生活協同組合」の略語で、その生活協同組合とは消費生活協同組合の略語です。

消費生活協同組合とは非営利の法人で、

<一定の地域または職域の組合員で組織する>

<組合員の生活に必要な物資を供給する>

<生活の改善、共済などをも目的とする>

(全て岩波書店『広辞苑』より引用)

団体をいいます。英語では「cooperative」で「co-op」と略され、その略語が日本では「コープ」といわれています。

この一定の地域または職域の組合員で組織する「生協」の売店が実は、コロナの前まで皇居にもありました。具体的には、先ほどの一般参観の参加者が最初に立ち寄る桔梗門近くの休憩所・窓明館の隣接地です。

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基本的には組合員しか利用できない売店ですが、清掃ボランティアや勤労奉仕団、一般参観の参加者などにも開放され、皇室と国民の橋渡しの事業として、オリジナルの日本酒御苑」などの、お土産販売も許可してきました。

しかし、営利目的で運営されてきたわけでもなく、利益をためてきたわけでもないため、コロナで皇居に人の出入りがなくなると、資金繰りが一気に悪化。

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2021年の秋に、前身の組織が立ち上がってから100年の節目で、解散となったと毎日新聞の報道にあります。

皇居の生協、なんだかそのそぐわない感じの響きも面白がられて、コロナ前までは絶好調だったみたいですが、残念な話ですね。

このように皇居には意外と知られていないトリビアがたくさんあります。生協だけでなく、展望台など、一般参観で訪れた際はぜひ見学してみてくださいね。そして東京に暮らす人はもちろん、皇居へ訪れる機会があれば、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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