日本人中高年がお得意様?ツアー参加でこんなに違う「エジプト」のリアル

ギザのピラミッドとラクダ乗りimage by:シカマアキ

昔も今も「エジプト」は人気の観光地。4000年もの歴史があり、ピラミッドをはじめとした古代遺跡は、老若男女問わず誰もが一度は行ってみたいはず。ナイル川のクルーズや砂漠ツアーなども人気です。

エジプト・カイロのスーク(市場)image by:Shutterstock.com

日本からのエジプトツアーも、絶大な人気を誇ります。一時は日本とエジプトを結ぶ直行便もあり、その乗客の多くは日本人旅行客。1週間のツアーで30、40万円、それでも満員御礼だったと聞きました。一方、物価の安さもあり、バックパッカーの若者にも人気があった時期も。

ツアーで行くとエジプトと、現実のエジプトは大いに違います。特に、全食事付きのようなパッケージツアーだと、リアルなエジプトを一切目にせず、体験しないまま、日本へ帰国しているといっても過言ではありません。

今回は筆者がエジプトで実体験したツアーと現実の違い、そのあれこれを紹介します。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

ツアーと街中で物価が何倍も違う!驚愕の日本人向けプライス

image by:Shutterstock.com

物価が安いエジプトは水のペットボトルが1本数十円サンドイッチも100円程度という感じ。エジプト国内の旅行でも、エジプト人には飛行機での移動は高すぎ、高速バスか鉄道の2等車です。現地で買ったSIMカードも1枚700円ほどで、1週間でデータ量は余裕で使えました。

ナイル川クルーズ。image by:Shutterstock.com

その物価は、日本人のツアーでは何倍も跳ね上がります。Wi-Fiは1日3,000円(しかも通信速度が遅い)、水は1本300円、コーヒーも1杯300円、ビールだと500円以上。

しかも、全食事付きでもドリンクはすべて別料金で持ち込み不可なので、市場価格より高いメニュー表から必ず注文しなければいけないシステムが確立していました。

ナイル川クルーズ。image by:シカマアキ

ツアーから少し外れ、ジェラート屋さんに行った時、注文したジェラートが日本円で30円程度だったのに驚きました。しかもツアーで出されるジェラートより何倍も美味しい。

ついでに紅茶を注文したら、店内ではなく外から紅茶が運ばれてきて、しかも「これはサービスだから」と、お金を渡そうとしても店主は受け取ってくれませんでした。


日本人のツアー客はエジプト人にとって神様である理由

ナイル川クルーズの様子。image by:シカマアキ

ツアーではエジプト人に何か頼む時、必ず「チップ」(手数料)を要求されます。しかもそれが日本円で1,000円とか、それなりの値段です。

一方、外の街中でチップを請求されたことはほとんどありません。逆に多めに渡したことさえあります。

馬車に乗って移動した時、乗り手と知り合いのエジプト人が一緒だったので、チップは要らないといわれたものの、とても便利に動くことができたので、降りる際に1米ドルをササっと渡しました。

ルクソール神殿。image by:シカマアキ

また、ルクソール神殿の外にあるベンチに座っていた時、隣りにいたエジプト人の女性にサンドイッチをもらったことがあります。お礼を渡そうとしても、絶対に受け取りませんでした。

その後、イスラム教では困っている人を助ける教えがあると知りました。自分がお腹を空かせていたように見えたのでしょうか…。

アスワンの市場。image by:hecke61/Shutterstock.com

ただツアーの中にいると、まったく違います。土産屋の前を通り過ぎると、エジプト人が「3枚1,000円!」と、どこで覚えたのかと思う日本語でしつこいほど売りつけてきます。

ツアーに同行するエジプト人ガイドも、ツアー客に何か買ってもらうための営業は必死です。実際、日本人のツアー客が高齢なほど、本当によく買っているのを目の当たりにしたので「お得意様」なのでしょう。

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