日本人中高年がお得意様?ツアー参加でこんなに違う「エジプト」のリアル
エジプトのショッピングモールに行ってみたら…
エジプトでお土産を買うのは、ツアーで連れて行かれる土産店か、遺跡のそばにある土産店、さらに空港のみになります。
ツアーの外には基本的に一切出られないため、外の物価がどのくらいなのかを知らないまま、エジプトで過ごします。外に出るとツアー内での物価の10分の1ということもザラなので「知られてはマズい」という理由もあるのかと勘繰ってしまいました。
ツアーの途中で、カイロ郊外のショッピングモールへ行きました。ホテルでタクシーと交渉し、往復分の支払い金額を値切り、帰りのホテルまでの「足」も確保。
モールは日本にあるモールとさほど変わりませんでした。スーパーマーケットでは「カルフール」が入っていて、「スターバックス」もありました。
モールでは、ツアー内での物価や土産店よりは安いものの、エジプトの一般庶民には高い価格設定でした。入口で手荷物検査があり警備員も多く目につきました。
モール内にいた人々は外国人が多めで、観光客というよりエジプトに駐在する現地在住者と、エジプトの富裕層に見えました。
ツアーでもオプションでエジプトのショッピングモールめぐりやスーパーめぐりなどがあっても良いと思いましたが、筆者が参加したものには残念ながら一切なかったです。
前述のとおり、物価の違いを知られたくないのでしょう。若い方であれば自分でネットを駆使して調べるのも可能ですが、ツアーの参加者の大半が日本人の中高年。そこにつけこんだ商売なんだろうなと思わなくもなく…。
エジプトの個人旅行は旅の中級者向け、英語必須
「エジプトにタダなものはない」とは、ツアーのエジプト人ガイドに日本語でいわれたこと。
ちょっと頼みごとをするのにチップがいる、食事はツアー代金に含まれていてもドリンクは別途有料、ホテルのWi-Fiも有料。ちなみにトイレも有料で、入口でお金を渡すとトイレットペーパーをくれます。
エジプトは中東では安全な国であるとはいえ、外を1人で歩くのは男性はともかく、女性は危険です。日中でも歩いているとしょっちゅう声をかけられました。
強盗やひったくりという類ではないものの、かなり「しつこい」です。ちょっとうざいなと思い、近くにいたエジプト人の女性にSOSを送って助けてもらったことも。
ただやはり、ツアーとその外では物価がまったく違います。ツアーから離れて外へ行けば、まさにお買い物天国。高級なスーパーやモールなどで買い物をする分には、入口でセキュリティチェックがあり安全です。
現地住民の庶民向けレストランなどでは、ツアーの不味い料理よりもずいぶん美味しいエジプト料理がとても安く食べられます。街の屋台などは、もう激安レベル。観光客が行かないような場所だと、治安が悪くなければぼったくられることもありません。
またエジプトでは英語がかなり通じます。英語で最低限コミュニケーションが取れたり、個人手配の旅行に相当慣れていれば、エジプトでも対処できるでしょう。
エジプトの街歩きはツアーよりも何倍もカルチャーショックの連続であり、しかしとても楽しく良き経験となりました。ぜひウィズコロナ・アフターコロナの旅先として、検討してみてはいかがでしょうか。
- エジプトにおける新型コロナウイルス関連情報
- 在エジプト日本国大使館
- image by:シカマアキ
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
- ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。