日本最大級の大きさを誇る「黒部ダム」。誰もがその名を耳にしたことがある有名な同所は、観光名所としても知られています。
特に毎年6月から10月にかけて行われる観光放水の時期は、黒部ダムを満喫する大チャンス。長い歴史を持つ黒部ダム、その魅力と観光放水の楽しみ方に迫ってみましょう!
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
世紀の難工事、超巨大な「黒部ダム」
富山県と長野県のちょうど県境。約3000m級の山々に囲まれた場所にある黒部ダム。立山町を流れる黒部川に建設された超巨大な水力発電用のダムです。
険しい山間部にあることから建設は困難とされ、「世紀の難工事」といわれながらも1963年に完成した巨大ダムは電力を生み出し続けています。
大きさは東京ドーム約160杯分の水を溜め込むことができ、高さ186m、幅492mと日本最大級。日本一の高さを誇ります。
この巨大な貯水湖から一気に水が放出される「観光放水」が名物となっており、長年人気を集めているのです。
一度は見たい「観光放水」は迫力満点!
毎年6月から10月にかけて行われる黒部ダムの観光放水。電力を作るためのダムですが、放水自体は電力を作るためではなく、環境維持のために行われます。冬になると水が凍ってしまうため放水は行われていません。
朝6時ごろから夕方5時ごろまで行われる観光放水で、流れ出す水は毎秒10〜15トン!
轟音を上げながら吹き出し、霧状に立ち上る様子は圧巻です。運がよければダムにかかる虹に出会えることも。ダムの巨大さ、水の迫力、周囲の自然に圧倒される体験ができるのが観光放水の魅力です。
黒部ダムへのアクセスは?
黒部ダムは電車でも車でもどちらでも便利にアクセスできます。
駐車場も完備されていますが、ダムに近づくためには扇沢駅から電気バスに乗車しましょう。駐車場は扇沢駅の目の前にある有料駐車場と、少し離れたところに無料駐車場も用意されていますよ。
電車の場合も同じく扇沢駅を目指します。長野駅からは直行バスも発着しているので関東方面からのアクセスも難しくありません。
扇沢駅で電気バスに乗車して約16分で黒部ダム駅に到着。駅に到着すると右が展望台、左がレストハウスと表示されています。
どちらに進んでもダムは見えてきますが、展望台方面へ進む方が多いですね。その先に220段の階段があるので、必ず歩きやすい靴で向かいましょう。
まずは「展望台」からダムを眺めよう
220段の階段の終盤、ゆっくりと見えてくるのが緑の絶景です。6月下旬ごろは遠く雪の残る山の頂上が顔を出し、その下は新緑の緑という絶景が待っていますよ。
階段を登り切ると現れるのがエメラルドグリーンの水面を持つ巨大なダム!
展望台からは離れているはずなのに、水の勢いとダムの巨大さに圧倒されてしまいます。展望台は広く、ベンチなども設置されているので迫力の絶景を満喫しましょう。
展望台からダムを見ると、すぐ上を人が歩いているのも確認できます。とても小さな姿なので、どれほどダムが大きいのか、よくこんな大きなダムを1960年代に作れたなと感じること間違いなしです。
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