どこのジモト?他県民がびっくりする全国「難読地名」会話文クイズ

仙台市太白区の街並み。image by:photoAC

「シシャモないごはん、超イヤ〜」

北海道千歳市支寒内にある「苔の洞門」image by:photoAC

シシャモは好きですか?アイヌ語の解説が先ほどから続きましたが、シシャモも実はアイヌ語みたいです。

そもそもシシャモは、日本(北海道の太平洋岸)にだけ分布する日本固有の魚。北海道にだけ分布する魚なのですから、アイヌ語の「スス・ハム」または「シュシュ・ハモ」をやはり語源とするみたいですね。意味は「柳の葉の魚」。

飢えに苦しむ川下の人たちを救うために、神様が枯葉(柳の葉)を魚に変えて川に流したとも考えられるといわれています。

いわば、とてもありがたい食べ物なわけです。「シシャモがないご飯は、超イヤ!」と、駄々をこねる子どもや若者も出てくるかもしれません。こんなフランクな会話も、難読地名でもちろん作文できてしまいます。

  • ししゃもない(支寒内)
  • ごはんちょう(後飯町)
  • いや(熊野)

北海道千歳市の「支寒内(ししゃもない)」、千葉県銚子市の「後飯町(ごはんちょう)」、和歌山県御坊市の「熊野(いや)」を組み合わせました。

最後の熊野は「くまの」ではなく「いや」と読むのですね。「熊野神社(いやじんじゃ)」なども現地にはあります。


「人来た!おいで!」

仙台市太白区の街並み。image by:photoAC

ここまでは、ちょっとトリッキーな会話文を作文してきました。より日常的な会話文を今回はつくってみます。

どうして日常的で平凡な会話文を避けてきたかといえば、それこそいくらでもつくれてしまうからですね。例えば「人来た!おいで!」などなど。

  • ひときた(人来田)
  • おいで(生出)

何があったのでしょうか。人が来たので、こっちへおいでと手招いている様子が想像できます。

場合によってはちょっとした緊迫感もありますが、「一緒に遊ぼう!」と声をかけようみたいな文脈も考えられます。

宮城県仙台市太白区の「人来田(ひときた)」、仙台市太白区の「生出(おいで)」の組み合わせです。どちらも宮城県仙台市ですね。

宮城県仙台市太白区にある「秋保大滝」image by:photoAC

生出の方は、もともと「生出(おいで)村」として1956年まで存在していましたが、仙台市に編入されました。

それでも現地には、「生出診療所(おいでしんりょうじょ)」などがあり、思わず足を運びたくなる雰囲気を響かせています。

人来田には美しい住宅街が広がり、「人来田保育所」のほかにも小学校や中学校も。住宅街に点在する公園の名前にもなっていますので、何か明るい言葉の雰囲気がありますよね。

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