世界には、さまざまなマナーやルールが存在していますよね。日本では食事をする際に「いただきます」や「ごちそうさま」といったり、アメリカだと「チップ文化」があったり、シンガポールでは「チューインガムの持ち込みが禁止」されていたり。
それは外国人にとって母国とは違う文化だからこそ、慣れない行為に驚くこともあります。私たちが海外に行ったときや外国人と交流したときに感じるカルチャーショックは、逆も然りなのです。
ただ、せっかく多種多様な文化が入り混じる昨今だからこそ、「外国人の前でやってはいけないこと」についても知っておきたいところ。
そこで今回は、日本では当たり前のように行われていることでも、海外・外国人の前ではNGな行為についてご紹介していきます。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
NG1.挨拶をしない・返さない
海外へ行くと、とくに欧米諸国ではお店の人などに積極的に挨拶されることがありますよね。飲食店やアパレル店はもちろん、稀に道端を歩いている人に声をかけられることも。
筆者は初めてアメリカで訪れたロサンゼルスのヴェニスビーチを歩いていたとき、まったく知らない高齢の男性に挨拶をされて、ちょっぴり驚いてしまった記憶があります。
当時は夕方ごろだったのですが、「知らない人なのに…なんで声をかける!?」とカルチャーショックを受けました。一緒にいた現地在住の日本出身の友人は当たり前のように挨拶を返していましたが、どうやらそれには理由があったそう。
友人いわく「挨拶は危険を回避するために必要」とのこと。さらに「私は安全ですよ」という意味になるため、挨拶を気軽にしてくれる人が多いのだとか。ちなみに十数年前は、人混みのある都心部へ行くと、挨拶をしないことが多かったそうです。
個人的には、湘南のビーチで声をかけられたら「ナンパかしら?」と思ってしまうタイプなので、その視点には驚きました。
もちろん地域やその人によって異なるそうですが、すれ違う人全員にというわけではなく、目があったときは挨拶をしたほうが無難らしいです。
日本では登山中やハイキング中の挨拶は当たり前に行われますが、お店に入った時や街ゆく知らない人相手に挨拶をすることはかなり少ないはず。
アメリカなど海外の一部の国では、とくにお店に入るときの「こんにちは」、店を出るときの「さようなら」という最低限の挨拶はしておいた方が無難です。
NG2.荷物を置いて席を取る
「挨拶をしない・返さない」という状況は、国によって相手に不信感を与える可能性もあるので、なるべく避けたいこと。
ただ、知らない相手に気軽に話しかけるのは、日本人にとって慣れない文化だからこそ、いきなり対応できないこともありますよね。筆者も実際に戸惑ってしまったので、無視はしてはいけないとわかっていても、返せなかったことが少なくありません。
そんな慣れない状況といえども、絶対にしてはいけない行為があります。それは、飲食店で座席に荷物を置いて離れること。
例えば、日本ではセルフサービスのカフェなどで席をキープする際に、荷物を置いて自分の場所取りをすることがありますよね。人の流れの多い都会などでは、店員さんから「店内のお席を確保してから注文してください」といわれるケースも珍しくありません。
ただ、これは海外で絶対にやってはいけないこと。マナーというよりも防犯の意味合いが強いですが、荷物を放置する行為は多くの国でNG。
貴重品や盗まれるものがなくても、席に荷物を置いて離れないことはマストです。
理由は、盗難されなくても飲食店や駅、空港などに荷物を放置していると、テロのリスクを踏まえて没収されることがあるため。
盗難や疑いをかけられることを踏まえると、荷物を置いて座席をキープすることは避けたいですね。
ちなみに国によっては、ポケットティッシュを置いて席を確保することもあるみたいですが、なるべく同行者に座っててもらう方がいいかもしれません。
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