「いろは坂」よりスゴい!?日本では考えられない世界の道路たち

カプリン火山国定記念物の「火山道路」/アメリカ

Capulin Volcano National Monument image by:R.D. Miller, USGS, Public domain, via Wikimedia Commons

アメリカのニューメキシコ州にもユニークな道路があります。その州内には死火山の「カプリン火山」があり、きれいな円すいの斜面には、らせん状に片側1車線の舗装道路「The Volcano Road(火山道路)」が整備されています。

アメリカなので右車線を車が走るため、行きの進行方向の右手側にはニューメキシコの広大な眺望も。

ドライバーは、その道路をつたって火口までドライブを楽しめる上に、気が向けば、山頂の駐車場からは火口へ降りるトレイルコースの散策なども楽しめます。

カプリン火山そのものは6万年近く前に誕生しており、雨や風によって火山灰や溶岩流などが冷え固まり、富士山のように美しい円すい状の山容になりました。

ちなみにこの道路の最高所は標高2,400m、カプリン火山そのものの最高地点は2,493mです。


ロンバードストリート/アメリカ

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カーブの連続する道路というと、山の斜面を登る道を一般的に思い浮かべます。直線では登れないため、少しずつ折り返しながら標高を稼ぐ必要があるからです。

日本でいえば、栃木県の「いろは坂」が知名度の高さを持つのではないでしょうか。そんなカーブの連続する道路が、大都市の人口密集地にあったらどうでしょう。

アメリカ西部の大都市、サンフランシスコには「Lombard Street(ロンバードストリート)」という一方通行の坂道があり、「世界で最も曲がりくねった坂道」との愛称を誇っています。

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実際に世界一かは別として、坂の街サンフランシスコの住宅街を貫く坂道が約180mの距離で8回も曲がっているので、まるで波線のような道路になっています。

どうして街中の短い坂道が8回もカーブを描くようになったのでしょうか。地元の観光連盟によると、1920年代に土地のオーナーが、直線の坂道に危険を感じ、スイッチバックの坂道につくり直したからなのだとか。

そのユニークな坂道がいまでは、「サンフランシスコの最も美しい光景のひとつ」といわれるくらいまでに、まちに独特の景観を形づくっているのです。

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