「いろは坂」よりスゴい!?日本では考えられない世界の道路たち

7月9日大通り/アルゼンチン

「7月9日大通り」by:user:Sking, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

最後は、個性的なアルゼンチンの道路を紹介します。「Avenida 9 de Julio(7月9日大通り)」と呼ばれる首都ブエノスアイレスの大通りで、同国の独立記念日である1816年7月9日がその由来となっています。

とにかくこの道路の特徴は、その幅の広さ。普通、道路の車線といえばいくつくらいを想像しますか?片側2車線、広くても片側3車線くらいを想像しますよね。

日本で広い道路といえば、広島の「平和大通り(100m道路)」でしょうか。名古屋にも「100m道路」は2つあります。

しかし、これらの道路は中央分離帯が公園として活用されるなど、全ての道幅が純粋な道路になっているわけではないので、片側3~4車線にとどまっています。

image by:Elena Odareeva/Shutterstock.com

しかし、アルゼンチンの7月9日大通りはなんと片側7車線。公園を挟んで道路の両端には2車線がさらに追加で走っています。

この見事な道路の存在は、ブエノスアイレスが南米のパリと呼ばれる理由のひとつにもなっているのだとか。

ただ、BBC(英放送協会)によると道路の使い心地はそれほどいいわけではないらしいです。

地元のドライバーが車線を守らずに走ったり、体を手術で切断した人がスケートボードで停車中の近づいてきて小銭をせがんだり、道路の一区画が政治的なデモで閉鎖されたり、赤信号で停車中の車に向かって大道芸人が芸を披露しお金を求めてきたり、なかなか日本では見かけない様子です。

image by:Iren Key/Shutterstock.com

とはいえ、このカオスで騒がしい状況こそがアルゼンチンであり、ブエノスアイレスだとの見方もあります。チャンスがあれば、運転とまではいかなくても、ぜひ足を運んでみたいですね。

今回は、世界のちょっと変わった道路をいくつかピックアップして紹介しました。ユニークな道路がまだまだ世界には紹介しきれないくらいたくさんあります。

新型コロナウイルス感染症の拡大が落ち着いて海外旅行に出られるとなったら、その行先の国にある特徴的な道路を旅の目的のひとつにしてみると、一風変わった旅の楽しみが待っているかもしれませんよ。

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