日本の「じゃんけん」といえば、だいだいルールが決まっていますよね。
「グー」「チョキ」「パー」で構成されており、地域によって「最初はグー」などの掛け声がちょっと違っている場合もありますが、手の形と勝ち負けのルールは共通しています。
「グー」は石を意味し、「チョキ」はハサミ、「パー」は紙といったように、それぞれの強弱により勝敗を決めるじゃんけん。
しかし、そんな常識が通じない国も世界にはたくさんある様子。そこで今回は、世界のじゃんけん事情をまとめてみました。
目次
- 1フランスのじゃんけんには「井戸」がある
- 2インドネシアのじゃんけんは「生き物」だらけ
- 3マレーシアのじゃんけんには封印された一手が?
- 4フィリピンのじゃんけんは日本語?
フランスのじゃんけんには「井戸」がある
最初は、フランス語のじゃんけんから。そもそも、英語でじゃんけんは「Rock(岩)/paper(紙)/scissors(ハサミ)」です。
フランス語では「Pierre(岩)/papier(紙)/ciseaux(ハサミ)」と言います。発音的には「ピエ/パピエ/シゾ」といった感じ。
プラスして、フランスのじゃんけんには、もう一手、不思議な手があります。その名も「Puits(ピュイ)」です。意味は英語で「Well」、日本語で「井戸」ですね。
役割として「チョキ」のハサミが落っこちて、「グー」の石も落っこちるので、「チョキ」と「グー」は「井戸」に負けます。
しかし、「パー」の紙は井戸の穴をふさぐので「ピュイ」に勝ちます。なんでも落っことせる最強の一手というわけではないみたいですね。
インドネシアのじゃんけんは「生き物」だらけ
アジアのじゃんけんは、ヨーロッパのじゃんけんよりもかなり個性的です。そもそも論として、「Rock(岩)/paper(紙)/scissors(ハサミ)」が出てこないからですね。
インドネシアのじゃんけんは生き物がたくさん出てきます。登場するのは「ゾウ」と「アリ」と「人間」。現地での言い方は、「ゾウ=gajah(ガジャ)」「アリ=semut(スムット)」「人間=orang(オラン)」です。
最後の「oran」は、「Saya oran Jepun(私は日本人です)」 などの自己紹介でも出てくる単語のひとつ。
手の形は全て握りこぶし+指を立てるで、ゾウが親指、人が人差し指、アリが小指を立てます。
勝敗は、人がゾウに負け、アリに勝ちます。しかし、アリはゾウに勝つ関係ですね。覚えるまで誰が勝ったのか、一瞬悩んでしまいそうですね。
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