昨今の円安などの影響もあり、このところ日本がどんどん安い国になっていると聞きますよね。逆に、どんどん世界は高くなって、日本との差がハンパないとも耳にします。
では、実際に「世界で最も物価が高い」、いわゆる暮らしにお金がたくさんかかる都市は実際にどこなのでしょうか。そして日本の都市はどのくらいに位置しているのでしょうか。
今回は「生活費にお金のかかる都市」をランキング形式で紹介したいと思います。43カ国で働く2万5,000人の従業員が、130の国々のクライアントに対しコンサルティング業務を提供するマーサー(本社:ニューヨーク)のリリースする「Cost of Living(世界生計費調査)」の2022年版が主な情報源です。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
スイスの都市がランキング上位を独占
最初は、世界で最も物価が高い、暮らしにお金が掛かる都市の第5位〜第2位を一気に紹介しましょう。
なんで、もったいぶってちょっとずつ5位から紹介していかないのかといえば、5位~2位の都市が全て同じスイスにあるからですね。
- 第5位:スイス「ベルン」
- 第4位:スイス「バーゼル」
- 第3位:スイス「ジュネーブ」
- 第2位:スイス「チューリヒ」
どれも聞いた覚えのある有名都市だと思います。例えば、「ベルン」や「バーゼル」、「チューリヒ」に拠点を構えるプロサッカーチームには、日本のサッカー選手が何年か前に移籍していました。その関係で、聞き覚えのある人もいると思います。
スイスの首都は第5位の「ベルン」で、人口は約867万人ほど。ドイツ語・フランス語・イタリア語を話す国民が混在する国で、1万1,000人ほどの日本人も暮らしていると外務省の情報に書かれています。通貨はスイスフランです。
例えば、マクドナルドのビッグマックがいくらかといえば単品で6.50スイスフラン、セット価格で11.70スイスフランとの情報もあります。日本円にして単品が約961円、セットで約1,731円です(2022年11月6日時点)。
日本でいえば、ちょっとしたお店のランチの価格と同じくらいではないでしょうか。デリバリーの場合は単品7.40スイスフランになりますから、日本円にして約1,095円ほどになります。
マックのハンバーガー1個で1,000円超えです。一事が万事で、暮らしに必要なお金はなかなかの額に達しそうですね。
横浜は第52位、名古屋は第51位
では、日本の都市はどのくらいに入っているのでしょうか。全227位にランクインした日本の都市は全部で4都市です。そのうち、第52位と第51位に、「横浜」と「名古屋」がそれぞれ入りました。
横浜の人口は約372万人ほど、名古屋の人口は約229万人ほどです。いずれも日本を代表する大都市。どちらも政令指定都市で、TRiP EDiTORの読者の皆さんも少なからず暮らしている場所ではないでしょうか。
ちなみに、横浜と名古屋を挟み込む第53位と第50位の都市は、「ルクセンブルク」と「ダブリン(アイルランド)」です。ルクセンブルクとは「ベネルクス」と呼ばれる国々の一角で、ベルギーとオランダ、ドイツに囲まれた人口約63万人の都市国家です。
「ダブリン」とはアイルランドの首都で、ビールの醸造が盛んな街で人口は約54万人ほど。これらヨーロッパの諸都市と横浜、名古屋の暮らしに必要なお金はだいたい同じくらいと考えられるみたいです。