長崎の西海上100kmのところに位置し、大小合わせておよそ152の島により構成されている長崎県の「五島列島」。
人口約7万人の島々で、大きくふたつに分け、福江島、久賀島、奈留島を「下五島」、若松島、中通島、それ以北を「上五島」と呼びます。
今回、五島列島の南西部に位置する下五島を、2泊3日で訪れました。
コバルトブルーの海と白い砂浜、四季を通して楽しめる釣り、キリシタンの歴史を物語る世界文化遺産など、自然と歴史がつまった島々の魅力を実際のツアー工程をもとにさっそくご紹介します。
目次
- 1「五島列島」の下五島を2泊3日で堪能するプラン!
- 2まずは絶景の「福江島」で歴史を学ぶ
- 3「久賀島」で世界遺産の集落・教会をめぐる
- 4最終日は絶対に訪れたい「大浦天主堂」へ
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
「五島列島」の下五島を2泊3日で堪能するプラン!
五島列島は、ほぼ全域にわたり西海国立公園に指定されている美しい自然に恵まれている島で、遣唐使や倭寇(わこう)、キリシタンなどの歴史・文化遺産も多く残っています。
なかでも教会は、上五島で29、下五島で21、合計50のカトリック教会が活動する、日本でも有数の地域となっているそうです。
その五島列島には、長崎から飛行機や高速船、フェリーでのアクセス。福岡からは飛行機とフェリーなどで向かいます。今回、私は羽田から長崎へ飛行機で移動し、空港から長崎港へ移動して、高速船で「福江島」へ向かいました。
まずは絶景の「福江島」で歴史を学ぶ
高速船で約1時間40分(フェリーだと約3時間10分〜55分)ほどで福江港に到着。
今回利用した九州商船の高速船ですが、天候も良かったこともあり、ほとんど揺れることなく快適な船旅でした。
往復の乗船券にプラス100円でお得な「長崎しま旅わくわく乗船券」(2023年2月28日<火>まで)を販売していたので、こちらを利用。
島に着いてから観光協会の窓口で交換するのですが、宿泊数に応じた島で使えるクーポンがなんと2泊で1万5000円分!滞在中の飲食やレンタカー、オプショナルツアーなどに使えて大変重宝しました。
1.信仰の歴史も学べる「堂崎教会」
福江港に着いたらまずはレンタカーを借りて島内観光へ向かいます。観光協会で五島市の観光マップを手に入れ、「堂崎教会」へ。
赤レンガ、ゴシック様式はヨーロッパの典型的な教会スタイルで、1879(明治12)年に五島で最初に建てられた天主堂です。
現在の天主堂は1908(明治41)年に建てられた五島最古の洋風建築物で、イタリアからも資材の一部が運び込まれたそう。
五島生まれの二十六聖人のひとり、聖ヨハネ五島の聖骨もマカオから里帰りし、天主堂内に安置されています。
教会内部には、堂崎天主堂キリシタン資料館が開設され、布教時代から迫害を経て復活にいたる信仰の歴史が展示されています。
- 堂崎教会
- 長崎県五島市奥浦町堂崎2019
- 大人300円/中高生150円/小人100円
- 休日:12月30日~1月3日
- 11月11日~3月20日9:00~16:00、3月21日~10月10日9:00~17:00(夏休み期間は18:00まで)
- 五島市観光サイト
2.ゴシック様式が美しい「楠原教会」
1912(明治45)年に3年の歳月をかけて完成したのが、現在の「楠原(くすはら)教会」です。
外観はレンガ造りのゴシック様式で、内部はリブ・ヴォールト天井。下五島に現存する教会としては、堂崎教会に次いで2番目に古い教会です。
- 楠原教会
- 長崎県五島市岐宿町楠原736番地3
- 無料(※献金箱にて寄付が可能)
- 休日:特になし
- 9:00~17:00
- 五島市観光サイト
3.水ノ浦湾を一望する「水ノ浦教会」
「水ノ浦教会」は、被昇天(ひしょうてん)の聖母に捧げられた白亜の教会です。被昇天とは、肉体と霊魂が天にめされ、神から栄光を受けたことを意味します。
信徒たちが禁教の高礼撤去から7年後の1880(明治13)年に、水ノ浦湾を一望する小高い丘の上に最初の教会を建立しました。
潮風による老朽化で1938(昭和13)年に建て替えられています。
- 水ノ浦教会
- 長崎県五島市岐宿町岐宿1643-1
- 無料(※献金箱にて寄付が可能)
- 不定休
- 9:00~16:00
- 五島市観光サイト