「欧米」という言葉があるように、日本人からすると、ヨーロッパもアメリカもなんとなく似たような文化なのかと考えてしまいがち。
しかしアメリカ人からすると、文化は全く異なり、アメリカではありえないような「ヨーロッパの文化」がいっぱいあるそう。
それは私たち日本人にとっても知られざる文化のひとつ。そこで今回は、アメリカ人がカルチャーショックを受けたヨーロッパ独特の文化などをご紹介していきます。
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アメリカより肥満の人が少ない
最初は、筆者の友人のアメリカ人に聞いた話。アメリカ人から見ると、「ヨーロッパは肥満の人が少なくてびっくりする」と話していました。
この感想は、数々の調査を見ても納得できます。例えば、OECD(経済協力開発機構)の2010年~2021年までの調査結果を見てみると、アメリカ人の肥満が先進国の中で最も深刻です。
一方で、ヨーロッパはどうなのでしょう。肥満率の低い日本と比べれば、イギリスやハンガリー、ベルギー、フィンランド、アイルランドなどの肥満率の高さは目立ちます。しかし、どこもアメリカほどではありません。
もちろんWHO(世界保健機関)の調査を見ると、ナウルやサモア、パラオのように、アメリカよりも肥満の人の割合が高い国は存在します。しかし、アメリカの肥満率が先進国ではやはり一番高いです。
ニュージーランドやオーストラリア、カナダなども高いのですが、ヨーロッパは比較的、北米、オセアニアと比べて肥満率が低い傾向にあるみたいですね。
タバコの吸い殻が多く、ポイ捨てされている
ヨーロッパの街並みは、写真で見る限りとても美しいですよね。パリでもアムステルダムでも、うっとりしてしまうほどですが、実際に足を運んでみると、タバコの吸い殻の多さにびっくりさせられます。
このギャップは、アメリカ人も感じているようです。米BuzzFeedの記事には、アメリカで大人気の掲示板型ソーシャルニュースサイト『Reddit』の投稿を引用し、このようなコメントを掲載しています。
<I was surprised by how many people still smoke cigarettes and how common it was to have people smoking in outdoor restaurants and bars>(BuzzFeedより引用)
日本語にすれば「ヨーロッパではどこでも人がタバコを吸っていてびっくり」といった感じです。そのタバコをポイ捨てする人も多いため、街には吸い殻を見かけることも珍しくありません。
ただ、このところ街の美化運動に力を入れているヨーロッパの自治体も少なくない様子。
例えば、フランスのパリでは本格的な「パリ美化計画」がスタートしているみたいですが、逆にいえば、美化運動をしなければいけない理由は汚いからですよね。美しい街並みのイメージのある我々からすると、ちょっと意外な話です。