謎多きクレオパトラの最期…なぜか遺体が発見されていない偉人たち

世界には、歴史上の「偉人」がたくさんいます。さまざまな情報が学校の授業に登場するため、世界史や日本史の教科書にも載っていて、どこかに偉人たちのお墓があることも学ぶ機会がありますよね。

例えば、世界遺産に登録されているエジプト・クフ王「ギザの大ピラミッド」や、中国の初代皇帝始皇帝の「始皇帝陵」など。

しかし、実際には世界中の誰もが知っているような偉人であっても、遺体が見つかっていないケースもあるのだとか。そこで今回は、誰もが知る歴史上の偉人のなかから、なぜか遺体が発見されていない人たちをピックアップして紹介します。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

クレオパトラ

絨毯の中からカエサルの前へ現れる「クレオパトラ」image by:Jean-Leon Gerome, Public domain, via Wikimedia Commons

最初は「クレオパトラ」から。この名を誰しもが聞いたことがあるといっても過言ではないほど、エジプトの女王だと多くの人が知っていますよね。

百科事典で調べると、クレオパトラという女性は歴史上何人もいて、私たち後世の人が知っているのは「クレオパトラ7世」を具体的に意味するみたいです。そんなクレオパトラ7世は、どのように亡くなったかご存じでしょうか。

平凡社『百科事典』には自殺したと書かれています。岩波書店『広辞苑』にも自殺、小学館『大辞泉』にも自害と書かれていますが、同じ小学館の『日本大百科全書』には、

<毒蛇に身をかませて死んだ>

との説が紹介されています。諸説ありますが、さらにその謎は死後も続いていて、その墓の所在も謎とされています。

『クレオパトラの死』レジナルド・アーサー(1892年)image by:Reginald Arthur, Public domain, via Wikimedia Commons

ただ、エジプトの神殿の地下から巨大なトンネルが新たに発見され、クレオパトラの墓につながる通路の可能性が指摘されるニュースが2022年にありました。

「そんな、いまさら発見なんてあるの?」と疑問に感じるかもしれませんが、毎日新聞の取材に応じたミイラ研究の専門家によると、エジプトの遺跡全体の6割は未発見の状態なのだとか。


その未発見の一部に、クレオパトラの墓と遺体の所在も含まれているのですね。

古代エジプトを弟と共同統治し、一度は王位を失うも、古代ローマのカエサルやアントニウスとの結婚を通じてエジプトと統一したクレオパトラ。

カエサルやアントニウスの死と共に、自らも死に追い込まれた彼女の亡がらはいまも所在が不明なのですね。

モーツァルト

「モーツァルト」image by:Barbara Krafft, Public domain, via Wikimedia Commons

次も世界的な有名人「モーツァルト」の話です。映画『アマデウス』を子どものころに学校の授業で筆者は見た記憶があります。同じように、上述の映画を通じてモーツァルトを記憶している人も少なくないのではないでしょうか。

彼の生涯は短く、わずか36年です。しかし、600曲以上の作品をその間に世に送り出し、その多くは世界中で現在も演奏されています。

百科事典で彼を調べると、小学館『日本大百科全書』には、没年の1791年の秋ごろから体調を崩し、11月に病床に伏して、12月5日に亡くなったそう。

「ザンクト・マルクス墓地」image by:Stefan Rotter/Shutterstock.com

しかし、その翌日に催された葬儀では、最後まで遺体に付き添った人がいなかったため、共同墓地に埋葬となりました。

西川尚生『モーツァルト』(音楽之友社)によれば、4~5体くらいの遺体とともに葬られたため、本人を特定できない状態になってしまったのだとか。

「ウィーン郊外の聖マルクス墓地に墓があるじゃないか!」と詳しい人は思うかもしれません。しかし、実態は上述の通りで、あくまでもモーツァルトを埋葬したと推定される場所を聖地化しているだけなのですね。

Page: 1 2 3

TRiP EDiTOR編集部 :TRiP EDiTORは、「旅と人生をもっと楽しく編集できる」をコンセプトに、旅のプロが語りつくす新しい旅行メディアです。