近年、さまざまなメディアからも注目を集めている「キャンプ」ですが、そのスタイルは多岐にわたり、一定の「正解」はありません。
例えばキャンプ地(キャンプ場以外の場所も含む)までの移動手段だけにフォーカスしても、公共交通機関の利用も含む「徒歩」や「自転車」、「バイク」や「車」といった4つのスタイルを挙げることができます。
一般的には、徒歩、自転車、バイク、車といった順に運べる荷物の量が多くなる一方、整備された道路がないような場所にも行けるという自由度の高さには、徒歩や自転車、バイクなどに優位性があるといえるでしょう。
今回は荷物に制限があるバイクでキャンプをすることに。目的地は千葉県の「清和県民の森キャンプ場」です。同キャンプ場の魅力とともに、「雨の日キャンプ」での撤収のコツもご紹介します。
目次
- 1バイクで行くとき「キャンプギア」はどうする?
- 2千葉県「清和県民の森キャンプ場」はどんなところ?
- 3雨の中でのキャンプはバタバタ…
- 4自然や歴史を感じる周辺の観光スポットは?
- 520世紀遺産に登録された「亀山ダム」
- 6超レアな2階建ての「向山・共栄トンネル」
- 7横穴がいくつもある「奥米隧道」
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
バイクで行くとき「キャンプギア」はどうする?
今回の目的地である「清和県民の森キャンプ場」は、千葉県の房総半島の内陸部に存在するため、私はバイクで訪れました。
ただ、キャンプ場入口には君津市コミュニティバスのバス停「中島(豊英線)」があるため、電車とバスを乗り継げば、徒歩で訪れることも可能でしょう。
- 君津市コミュニティバス
- 公式サイト
徒歩に比べれば多くの荷物を運ぶことができるバイクですが、車と比べた場合には圧倒的に積載量が少ないため、持っていくキャンプ道具(ギア)を厳選するといった楽しみもあります。キャンプギアは、キャンプの目的や現地での過ごし方によって決めると良いです。
例えば、「テントを張ってのんびり過ごしたい」「食事は簡単にカップラーメンや、温めるだけのものでいいや」といった場合には、最低限に必要なギアのみを持っていけば良いということになります。
具体的には写真のように、テントとシュラフ、椅子、バーナー、テーブル、ペグ、ランタンといったもので足りるでしょう。
なお、今回伺った「清和県民の森キャンプ場」のように、サイト毎にテーブルとイス、かまどなどが設置されているようなところでは、椅子やテーブルも不要となります。
「焚火をしたい」「快適に眠りたい!」といった場合には、焚火台やシュラフの下に敷くマット、及びテントの下に敷くグランドシートなどがあると良いでしょう。
また、ヘッドライトを持っていくと、夜間の移動や作業時に手元や足下を照らしながら両手を使えるようになるため便利です。
さらに、「ちょっと凝ったキャンプ飯にチャレンジしたい!」「映えを意識したサイト作りをしたい!」といった場合には、かなり荷物の量が増えることとなります。今回私が持って行った荷物は、上記の写真のような感じです。
ちなみに今回は、「大き目のオイルランタンを使ってみたい」ということをテーマとしたため、本来持って行かなくても良い大きなランタンを無理やり荷物に詰め込むこととなりました。
千葉県「清和県民の森キャンプ場」はどんなところ?
今回訪れた「清和県民の森キャンプ場」は、千葉県君津市にある県営のキャンプ場で、広大な敷地の中で自然と触れ合いながらキャンプを楽しめる施設です。
そしてなんと、キャンプサイトの利用料が600円〜という、この規模、この施設からすると破格のお値段であるという魅力もあります。小型サイト(2.5m×4.2mのテントまで設営可)は600円、大型サイト(4.0m×4.2mのテントまで設営可)は900円です。
近年のキャンプブームも相まって、高規格サイトなどではサイト利用料が高額なキャンプ場などもあるため、頻繁にキャンプに行きたい!といった方には、サイト利用料が安いという点は、大きな魅力になりますよね。
キャンプサイトは、舗装道路の両脇にひな壇のように配備されています。車やバイクは、荷物の積み下ろしの際に近場まで乗り入れることができますが、速やかにキャンプサイト専用の駐車場へ移動させる必要があります。
キャンプサイトから駐車場までは、徒歩で約3〜4分ほど。起伏のある道ではありますが、“遠い”と感じるほどの距離ではありませんでした。
「車やバイクはすぐ脇に置いておきたい!」「歩くのは嫌だ」といった方は、オートキャンプ場を利用すると良いでしょう。
オートキャンプ場の利用料は4,100円と、キャンプ場のサイト料に比べると割高感がありますが、サイト単位での料金となるため、家族での利用や数人での利用であれば格安になりますよね。
もしも「テントを持って行くのが面倒」「テントを張る(建てる)自信がない」といった方には、ロッジに泊まることができるロッジ村の利用をおすすめします(1棟の利用料は3,350円)。
なお、同所の管理事務所は国道沿いの入口近くにあるのですが、キャンプ場やオートキャンプ場、ロッジ村などの入退場受付は、キャンプサイト等の近くにある建物で行います。
今回は、現地到着後早々に雨が降り出してしまった上、「清和県民の森キャンプ場」自体が非常に広いため(キャンプ場からロッジ村まで徒歩で約20分)、オートキャンプ場やロッジ村の様子を見に行くことができませんでした。
なおキャンプ場を利用する際の注意点としては、キャンプサイトへの入口に急坂が存在するため、ローダウンしている車などの場合には、乗り入れが厳しい可能性があるという点です。
イメージとしては、山の中のハイキングコースにキャンプ場が設けられているといった感じなので、晴れた日に山の中を散策したり、夏休みなどに家族で自然を満喫したり、さまざまなニーズにとくにおすすめできるキャンプ場だと思います。