日本の冬。旅行先として人気が高くなるのが、沖縄や九州などの比較的暖かな地域です。「冬だからこそ寒い場所は避けたい!」と考える場合もありますが、北海道には冬ならではの魅力がたくさん。
寒い時期だからこそ見られる美しい自然現象や動物たちに出会えるので、旅行先として大きなポテンシャルを秘めています。今回はあえて冬に訪れたい「北海道」の魅力に迫ってみましょう。
目次
- 1宗谷本線で「ラッセル車」を見学
- 2極寒の「ダイヤモンドダスト」
- 3真っ白な世界を堪能「スノーシューハイキング」
- 4オホーツク海で「流氷」見学
- 5キラキラ!糠平湖の「アイスバブル」
- 6十勝川河口の「ジュエリーアイス」
- 7動物たちがイキイキ「旭山動物園」
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※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
宗谷本線で「ラッセル車」を見学
真っ白な景色の中を、雪を吹き飛ばしながら走る「ラッセル車」。本州ではなかなかお目にかかれない、なんとも風情のある光景が見られるのが、旭川から稚内を結ぶ「宗谷本線(そうやほんせん)」です。
全長259.4キロの長い宗谷本線は、最北端の街稚内へと繋がります。雪に覆われる冬の線路を守るために使われるのがラッセル車。雪をかき分けて進む、除雪車両の一種です。
豪雪地帯では欠かせないラッセル車ですが、通常は深夜や明け方などに運行することが多く、見学できる機会はなかなかありません。
しかし宗谷本線のラッセル車はほぼ毎日、昼間に走行するため誰でも見学可能!その迫力ある運行を写真に収めようと、ラッセル車目当てで訪れる人も多くいます。
北海道の冬の風物詩ともいえるラッセル車。朱色の車体で雪を吹き飛ばしながら進む姿は迫力満点です。
旭川駅を出発するので、ホームで待っていれば出会えます。走行中の姿を見たい人は永山駅から比布駅辺りで待つのがおすすめ。駅の近くに踏切があるので、除雪作業中の様子が見られます。北海道の大地を走るラッセル車の姿は、冬しか見られません。
- 宗谷本線
- JR北海道公式サイト
極寒の「ダイヤモンドダスト」
北海道の内陸部で見られる、美しく珍しい自然現象が「ダイヤモンドダスト」です。日本語では「細氷(さいひょう)」と呼ばれるこの自然現象は、空気中の水蒸気が冷やされることで結晶化し、太陽の光を浴びながら大気中を舞う現象のこと。
さまざまな条件がそろわなければ見ることができず、本州ではほとんど観測されません。ダイヤモンドダストの発生条件は以下の通り。
- 氷点下10度以下であること
- 晴れの日の早朝
- 湿度が高いこと
- 無風であること
- 霧などがないこと
これらの条件がそろいやすいのが、冬の北海道。とくに内陸部の旭川市や美瑛町などが名所として知られています。
旭川市などでは条件があえば中心部でもダイヤモンドダストが見られることも。美瑛町は美しい丘が有名な街。朝早く自然のなかに出かければ、ダイヤモンドダストに出会える確率もぐんと上がります。
真っ白な世界を堪能「スノーシューハイキング」
北海道の大自然が、真っ白な雪に覆われる冬。絵画のような美しい景色が見られる自然の中へと足を運べるのが「スノーシュー」を着用してのハイキングです。
ふわふわの新雪の上でも歩けるスノーシューを着用してのハイキングは、近年人気急上昇。冬の新しいアクティビティとして、北海道でも多くのツアーが開催されています。
北海道指折りの絶景パワースポットとして知られる斜里郡清里町「神の子池」。スノーシューを履いて、大自然の中を青色に光る池を目指すハイキングツアーが人気です。
真っ白な世界の中に浮かび上がる青色の池はとても神秘的!水は澄み渡っているのに青色に光る不思議な池をぜひ見に出かけましょう。近くには氷の世界でも凍らずに流れ続ける「さくらの滝」もあり、そちらも必見の美しさです。
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