韓国人と日本人がお互いのカルチャーに「ありえない!」と驚いたこと

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世界を知れば知るほど奥深いのが、海外の文化です。日本と距離が近いアジアの国々でも、私たちが知らないカルチャーが盛りだくさん。

実際に2023年に入って、多くの観光客が日本を訪れている「韓国」でも同じことがいえます。韓国といえば魅力あふれる文化が多種多様にありますが、現地に住む日本人によると、現地でいろんなカルチャーショックがあったそう。

反対に日本に来た韓国人も驚いたことがいくつもあり、お互いの文化に対して「こんなに違うの!?」と思ったことがあるのだとか。

今回は、韓国に住む日本人の実体験をもとに、日本に来た韓国人の皆さんにもいろんなお話しを伺ってみました。一体、お互いどんな文化の違いにカルチャーショックを受けたのでしょうか。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

韓国人は子どもにめっちゃ優しい!

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「困ったことや助けが必要なとき、知らない人でも自分のことのように親身になって対応してくれるところがすごい」と話してくれたのは、韓国に滞在して6年目になる30代の日本人女性。

「子どもにも優しく声をかけてくれます。電車やバスでは席を譲ってくれたり、子どもがグズって泣いていると飴をくれたりして、泣き止ませようと協力してくれました。優しさがとてもありがたいです」(日本出身者)

周りに迷惑になるかもと不安なときに、寄り添ってくれる人が多いのは嬉しいですよね。そんな子どもに優しい韓国人は、知らない人に話しかけることに抵抗がない様子。

日本人より社交的な人が多いのかも

「街中で知らない人にも気さくに声をかけて談笑したり、仲良くしようとする人が多いです。韓国人は外交的な人が多いのかもしれません」(韓国出身者)

韓国人は、儒教の教えにより家族や周りの人に親切に接する姿勢が根付いているため、誰に対しても優しく接することができるのかもしれませんね。


韓国は幼稚園児でも敬語を使うの?

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他人に対しても優しくできる韓国人だからこそ、家族に対する愛情もひとしお。しかし、親しき仲にも礼儀あり。

家族や親族間でも上下関係を重んじ、年上に対して敬意を込めて接するのだそうです。

「韓国は上下関係がしっかりしています。幼稚園の年長さんくらいになるとみんな挨拶もしっかりできるし、敬語を使いこなせるところがすごい。以前公園に行ったときに、7歳の子が敬語で話しかけてきたときはびっくりしました」(日本出身)

韓国人は年上を敬いながら、家族をとても大事にする

「韓国人は家族のつながりが強いです。昔は親に対しても敬語を使っていた人が多いですね。あと家族と出かけるのは当たり前だし、みんなで一緒に居間でゴロゴロしたりっていうのも珍しくありません」(韓国出身)

他人に対してフランクでありながら、守るべきところは守る。オンとオフを使い分けつつ、節度を守った接し方が自然とできるのが素敵ですよね。

自然にレディファーストができる

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さらに、男性が女性に対して自然とレディファーストできるところも、韓国でのカルチャーショックとしてあげられます。

「韓国人男性は女性に対してとても優しいです。女性が重い荷物を持っていたら当然のように持ってくれるし、男性は女性を守るのが当たり前という空気ができていることに驚きました」(日本出身者)

日本では女性が料理の取り分けるの?

「男性はいつもレディファーストです。ドアを開けてくれたりするのはもちろん、女性が座るときにはブランケットを貸して、膝やスカートの中が見えないように気遣ってくれます。日本人の友人に話すと驚かれましたが、韓国ではこれくらいしてくれるのは普通です」(韓国出身者)

「飲食店にいったら、肉を焼いたり料理の取り分けたり男性がやってくれることが多いです。日本では女性が率先して振る舞うと聞いて『なぜ?』って驚きました」(韓国出身者)

相手を敬うことがベースにあるからこそ、優しさがあふれているのかもしれませんね。

ただし「男性だから」「女性だから」と決めつけて行動を押し付けるのはナンセンス。あくまでも一緒にいる人のことを尊重した上で行動していきたいですね。


韓国人は相手に嫌われる覚悟がある?

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日本のような「本音と建前」は、韓国で通用しません。思ったことをストレートに伝えるのが普通の韓国人相手には、こちらも誠心誠意、気持ちを伝えるべきなのかもしれません。

「自分が嫌われる覚悟を持って、真剣に相手のために思ったことをはっきりと伝えます。人情深いからこそのコミュニケーションだと思いました」(日本出身者)

気に入らないものはハッキリと伝えるのが韓国人

「韓国人のいいところは、いい意味で性格がさっぱりしていることです。日本人はオブラートに包んで話すことも多々ありますが、韓国人は思ったことをストレートにいいますね」(韓国出身者)

「妻が私の両親に手袋をプレゼントしたら、どうも気に入らなかったらしく『領収書はある?』と聞かれていました…。妻は『(プレゼントの)手袋と靴下を取り替えたい』といわれて、最初はショックを受けていましたが、『使われないよりマシ!』といっていました。でも私からすると申し訳ないという気持ちでしたね」(韓国出身者/パートナーが日本出身)

急に誘ってくる人が多い

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「韓国人はいきなり連絡してもすぐ会ってくれたり、向こうからも軽い感じで『いまから会おうよ』と誘ってくれるところがいいです。実際に、会う回数を重ねているうちに仲良くなれました」(日本出身者)

「日本と比べると、連絡も行動も常に誰かと一緒ということが多く、外食するときは友だちを誘わなくてはいけないという習慣がしんどくなった時期がありました」(日本出身者)

韓国人はノリがよく「今日暇?」「今から会わない?」など、急に誘ってくれる人が多いのだそう。そうなれば交友関係を拡げるチャンス。

ただ、毎回誰かと一緒に過ごすのは疲れることもあるはず。そんなときは無理のない範囲で自分を優先したいですね。

日本人は友だち同士のケンカが少なさそう

「日本は、まず相手の気持ちを考えて、発言や行動をする人が多いですよね。韓国は自分のいいたいことをいう人が多いので(笑)」(韓国出身者)

「韓国人の発言はストレートだと日本人も知っていると思います。そんな発言して『ケンカにならないの?』と思うかもしれませんね。はい、ケンカはします(笑)相手の気持ちや立場を考えた日本人の行動や言葉はムダなケンカを減らすから、いいと思います。友だちなら、もう少しストレートにいってもらえると嬉しいけど…」(韓国出身者)

「韓国に住みたい」「韓国人の友だちがほしい」と思っているときには、このようなリアルなエピソードが役にたつときがあるかもしれません。もちろん、全ての人がこのようなパターンに当てはまるわけではないでしょう。

それでも日本と韓国、このどちらにも素晴らしい文化があるのは事実です。お互いの国の情熱を感じていきながら、カルチャーショックを楽しみつつ、もっともっと知られざる魅力を知っていきたいですね。

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