韓国人は借金してまで外国へ行く?日本人とは違う「海外旅行」に対する価値観

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日本にとって近くて遠いといわれて久しいのが「韓国」です。例えば「旅行」においても、日本人と韓国人の間に大きな違いが見られます。

新型コロナウイルス禍を経て海外旅行が本格再開すると、すぐに海外へどんどんと飛び出していったのが韓国人。

一方、日本人の海外旅行は、なかなか増えていません。円安や燃油サーチャージが高いなどの事情もあるにせよ、両国における「国民性」の違いが見られるのと合わせ、ほかにもさまざまな理由があります。

なぜ韓国人はすぐ海外へ向かった?

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まず、韓国人はなぜ、海外旅行が解禁されると、すぐに海外へ向かったのでしょうか。その最大の理由とも言えるのが、韓国における「国内旅行」、その選択肢の少なさです。

韓国の国土は、面積が約10万平方キロメートルで、実は日本の約4分の1ほどしかありません。

朝鮮半島の南半分と、済州島などの島々が少しだけ。日本のように全国各地に温泉が豊富というわけでもなく、美しい離島がたくさんあるわけでもありません。

韓国・済州島にある「ドル・ハルビン像」と「済州堂清山日隆豊」image by:Shutterstock.com

コロナ禍で海外旅行ができなかった当時、国内を旅行するしかなかった韓国人は、地方在住の人々はソウルや釜山へ、都市部の人々は済州島が人気に。

特に、「韓国の国内旅行は済州島ぐらいしかない」といわれるほど、済州島が韓国人旅行客でにぎわっていました。

ただ、日本と比べ、どこへ行ってもあまり変わり映えしない韓国内の国内旅行に、韓国人のストレスはたまるばかり。


そのため、海外旅行の解禁と同時に、行くことができる国・地域から次々と出国していきました。

日本も2022年10月11日から観光目的での入国が認めることを発表した途端、日本行きの航空券はあっという間に売り切れたと聞きました。

韓国の若者は海外旅行のために借金をする?

韓国・ソウル「仁川国際空港」image by:A G Baxter/Shutterstock.com

韓国人は旅行にとにかく「お金」をかけます。それは、誰しもお金持ちというわけではありません。

韓国人の所得は上がっているものの、それと同時に物価も上昇しています。韓国での生活は決してラクではありません。

それでも、海外旅行をするために、韓国の若者は借金をしたり、ローンを組んだりします。

「今しかできない」とお金が貯まるまで待つことなく、先に行動するのが韓国人。お金を借りることに対する抵抗感が、日本人と異なります。

一方、日本人はわざわざ借金をしてまで海外旅行をする人は、そう多くはないでしょう。お金に余裕がないなら諦めてしまうのが日本人かもしれません。

周りの目が気になる日本人、周りより先に行動する韓国人

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新型コロナの感染ピーク時、日本では「移動=悪」というイメージがつき、旅行に対しても厳しい目が向けられました。海外旅行を禁止とルール化する企業や団体なども、実際多くありました。

日本で、周りの目や雰囲気が気になって海外旅行に行きづらい空気がいまだ漂うのは、マスクをなかなか外しづらいのと似ているのかもしれません。「誰かが海外へ行ってくれれば」という他力本願的な声も聞かれます。

韓国人は、我先にと海外へ出て行きました。すると、周りにも行きやすい雰囲気となり、周りの目など気にする必要もなく、海外旅行へ次々と出かけています。


海外旅行を自力でこなす韓国人に「語学の壁」はない

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韓国人、特に多くの若者は英語でのコミュニケーションを問題なくこなします。

英語で意思疎通ができると、海外旅行へのハードルは大きく下がります。実際、韓国人の旅行はツアーより個人旅行が多く、世界中どの場所でも自分の力で旅をしています。

一方、日本人は、英語教育をある程度受けていても、実際に英語を使う機会がないと意思疎通がなかなかうまくできず、自信を持てません。

そのため「英語ができないから」と、旅行会社のパックツアーに参加する日本人が多いのも事実。英語ができるか否かも、日本人と韓国人の海外旅行に対する差といえるでしょう。

日本は国内旅行が充実しているのも韓国との大きな違い

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日本人の海外旅行再開が遅れているのは、日本における国内旅行も要因かもしれません。全国各地に温泉があり、美しい風景があり、郷土料理も地域ごとに違い、祭りも異なります。

そして、「日本語が通じる」「日本ならではの質が高いサービス」「治安の良さ」なども大きいでしょう。わざわざ言葉が通じない異国より、日本国内を旅するほうがいろいろな意味でラクなのも事実です。

韓国人はいま、日本をはじめ、タイやシンガポール、グアムやサイパン、ヨーロッパなどすでに多くの国・地域へ海外旅行に向かっています。

特に、韓国発着と日本発着の航空便の数と比べると、その差は歴然です。国ならではの事情や国民性などの違いが、海外旅行ではっきり表れる形となっています。

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