日本と全然違う!フライドポテトを格上げするオランダ流「ディップソース」のすすめ

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旅行でオランダを訪れた人に「おすすめの料理は?」と聞かれたとき、まず食べてみてほしい!と思うのが「フライドポテト」です。

「ヨーロッパでフライドポテト?」と思われるかもしれませんが、ジャガイモ自体の美味しさが桁違い。ほんのり甘くてうまみが濃いのです。

そしてフライしているので外はザクザクのカリカリ!中はホクホクの食感は、日本で慣れ親しんだフライドポテトとは全くの別物といっていいほど。

さらに特徴的なのが、そのおいしさを引き立ててくれるさまざまなディップソースです。

フライドポテトといえばケチャップ一択だった概念を覆してくれること間違いなし。そんなソースから、おすすめをご紹介します。

どの街にもあるフライドポテト屋さん

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オランダではジャガイモは主食のひとつで、レストランでのメイン料理にもフライドポテトが添えられることが多くあります。

しかし街中には気軽にテイクアウトできる専門店があり、多くの人でにぎわっています。

おやつとしてはもちろんですが、フライドポテト単独でランチとすることも珍しくありません。もしかしたら日本でのおにぎり屋さん的な感覚かもしれませんね。

オランダ語でフライドポテトは「Patat(パタット)」または「Frits(フリッツ)」と呼ばれます。


人気店は店内で生のジャガイモをカットするところから作るので、これまでの経験だと「店先にジャガイモが積んであるお店」は、だいたいアタリです。

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注文は、ポテトのサイズとソースを選ぶというシンプルな方法。

下揚げをしたポテトが用意されており、注文時に二度揚げしてカリカリ&ホクホクの揚げたてを楽しめます。

ソースですが、専門店だと10種類以上も用意されていることもあり、どれにしようか迷ってしまうかもしれません。そこで今回は、だいたいどこのお店にもあり、そしておすすめのソースを見ていきましょう。

1.まずは王道、だけど新体験なマヨネーズに挑戦!

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まず、どの店にも必ずある王道の「マヨネーズ(Mayonaise)」に挑戦!「ケチャップ(Ketchup)」も必ずありますが、ここはぜひマヨネーズを選んでみましょう。

フライドポテトにマヨネーズなんてなんとも背徳感が漂いますが勇気を出して。マヨネーズは日本とは少し味が異なり、酸味が少なくマイルドな甘みがあります。

それが揚げたてのポテトととっても合うのです。私もオランダに来る以前に情報として知ってはいましたが、最初はこの組み合わせにあまり気が乗らず…。でも実際に食べた時のおいしさには驚きました。

程よく水分が飛んだホクホクの中身にほんのり甘いマヨネーズがからみ、もう一本もう一本とつい手が進んでしまいます。

マヨネーズの代わりに「フリットソース(Frietsaus)」を置いてあるお店もありますが、こちらはフライドポテト専用マヨネーズ。マヨネーズよりも脂肪分が少なく、フライドポテトとの相性もばっちりです。

また、チリマヨネーズやマスタードマヨネーズ、ワサビマヨネーズなど、マヨネーズだけで何種類もそろえているお店もあります。

なかでも私のおすすめは「トリュフマヨネーズ」。芳醇な香りのマヨネーズを絡めて食べる揚げたてのポテトは、一気にリッチな気分になりますよ。メニューで見付けたらぜひ試してみてください。

2.インドネシア料理とのコラボ!ピーナツでできた「ピンダソース」

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お次も、日本ではまず見ない組み合わせ、ピーナッツでできた「ピンダソース(Pindasaus)」です。

いわゆるインドネシア料理で使われる「サテソース」なのですが、ピーナツペーストをベースにしたちょっとピリッとした甘辛の味。まったりとした濃厚な味わいで、満足感もばっちりです。

これも最初は想像がつかないかもしれませんが、意外とフライドポテトにとっても合うんですよ。少しエスニックな感じで、新しい味の組み合わせに驚くこと間違いなしです。


3.オランダ発のオリジナルの味「ヨッピーソース」

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これは私もお気に入りの「ヨッピーソース(Joppiesaus)」。鮮やかな黄色が特徴的なソースです。

一言でいうとカレーマヨネーズなんですが、単にカレー粉とマヨネーズを混ぜただけではない奥深い味がします。みじん切りの玉ねぎが入っていることも多く、シャキシャキとした食感のアクセントもあります。

フライドポテト自体はヨーロッパの他の国々でも食べられていますが、先ほどのピンダソースとこのヨッピーソースは、オランダならではのソース。オランダ限定のポテトチップスのフレーバーにもなっているほどです。

4.日本のカレーとは違うけど、ハマるおいしさの「カレーソース」

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こちらはマヨネーズベースではなく、ケチャップベースのソース。といっても、トマト味が強いわけではなく、ハーブやスパイスのきいた中農ソースのような味わいです。

お隣の国ドイツの名物に「カリーヴルスト」というソーセージ料理がありますが、それにかけられるソースとほぼ同じもの。もちろんポテトとの相性もばっちり!間違いない組み合わせです。

選べないときには「合いがけ」がおすすめ!

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さて、最後はちょっとスペシャルな「合いがけ」バージョンです。

多くのフライドポテト屋さんでは別料金でソースを追加注文することができますが、こちらは最初から2つのソースがかかっているもの。

その名の通り「スペシャル(Speciaal)」は、マヨネーズとケチャップ、もしくはマヨネーズとカレーソースの合いがけです。

ケチャップとカレーソースのどちらかは店によって異なりますが、選べることも。またみじん切りの玉ねぎが上にトッピングされます。

もうひとつの合いがけは、何とも物騒な名前の「戦争ソース(Oorlog)」で、マヨネーズとピンダソースという組み合わせ。こちらも玉ねぎのトッピングがつきます。

なぜこのような名前になったのか諸説ありますが、2つのソースをかけることから「ごちゃごちゃになる」という意味のスラングから来ているようですよ。

お気に入りのソースを探してみよう!

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単にフライドポテトといっても、ソースの違いによってこんなにいろんな味わいの楽しみ方があるんだとびっくりですよね。

お店によっては、好きなソースを何種類も選んでかけられるというところもあります。

ちなみにこれらのソースは、スーパーでも売られています。旅の思い出に気に入った味を持ち帰るというのもいいかも!ぜひオランダならではの最高のフライドポテト体験を楽しんでくださいね。

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