お賽銭を入れられたら幸運?青い海に真っ赤な鳥居が美しいパワースポット「元乃隅神社」

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中国地方のパワースポットといえば、出雲大社や厳島神社を思い浮かべる人も多いと思いますが、山口県長門市にある「元乃隅神社」も外せません。

決して好アクセスとはいえない立地にもかかわらず、世界中から連日たくさんの観光客が訪れるこの神社。今回はその人気の理由や見どころについてご紹介します。

「元乃隅神社」誕生の経緯

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ある晩、この地の網元である岡村斎(おかむらひとし)氏の枕元に、1匹の白狐が現れてこう言いました。

「吾をこの地に鎭斎せよ」

そのお告げに従い、1959年に聖地として奉斎されたのが「元乃隅稲成神社」です。2019年に「元乃隅神社」と改名され、現在にいたります。

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元乃隅神社の特徴はなんといっても、日本海を望む絶景と、海に向かってずらりと立ち並ぶ123基もの鳥居「百本鳥居」です。

晴れた日には青い海、空と緑の木々、赤の鳥居のコントラストが非常に美しく圧巻。その景色はCNNの「36 of Japan’s most stunning places」(2015年)にも選出されています。

それまでは地元民の定番スポットという位置づけだった元乃隅神社ですが、これらのメディア露出を機に国内外から観光客が殺到。自然と聖地のエネルギーにあやかれるパワースポットとしても人気を集めています。

日本一入れにくい賽銭で運だめし!

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元乃隅神社では、商売繁盛や大漁・海上安全、良縁、子宝、開運厄除、福徳円満、交通安全、学業成就など、さまざまな願いごとができるとされています。


とはいえ同社は宗教法人ではないため、観光地として、パワースポットとして、写真映えスポットとして…と、誰もが思い思いの目的で利用できる場所です。

また元乃隅神社では、高さ6mの鳥居の上部に設置された「日本一賽銭を入れるのが難しい」賽銭箱があることも話題のひとつです。

参道出口近くの大鳥居の周りでは「うまく賽銭を入れることができたら幸運」と、参拝客が賽銭を投げ入れるのに奮闘する姿が見られます。

みなさんも元乃隅神社へ訪れた際には、ご利益獲得や運試しにぜひチャレンジしてみてくださいね。

竜宮の潮吹きが拝めることも

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元乃隅神社の百本鳥居を抜けた先にある断崖では、運がよければ「竜宮の潮吹き」を見ることができます。

これは、崖に勢いよく打ち寄せた波が岩礁の狭い穴を通り抜けて噴出するときに、クジラの潮吹きのように見える神秘的な自然現象です。かつては元乃隅神社よりも有名な観光スポットでした。

元乃隅神社へのお出かけにおすすめの季節は、気候が穏やかで暖かい春や夏ですが、潮吹きの発生確率が高いのは、冬場や波の荒れた日です。

「せっかく来たのに悪天候で海がきれいに見えない」という日でも、ひょっとしたら竜宮の潮吹きが拝めるかもしれませんよ。


元乃隅神社を楽しめるスポーツイベントも

長門市では毎年、絶景とともにランニングやサイクリングを楽しめる「JAL 向津具(むかつく)ダブルマラソン」や「ながとブルーオーシャンライド・mini」といったイベントが開催されます。

イベントでは元乃隅神社がコースやエイドポイントに含まれることもあり、通常とは異なる趣でスポットや景観の魅力にふれられるのが特徴です。

こういったイベント参加の機会にお出かけや旅行を計画するのも、思い出に残る楽しみ方のひとつですよね。

元乃隅神社へのアクセスはマイカーがおすすめ

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元乃隅神社へのアクセスは、JR長門古市・人丸各駅からタクシーで約20分。少し足をのばせば、フォトジェニックスポットとして人気の「角島大橋」もあるので、マイカーやバイクでドライブやツーリングがてら立ち寄るのがおすすめです。

お盆や初詣シーズンなどの繁忙期には、元乃隅神社や周辺道路が非常に混雑します。お出かけ前には必ず、市のサイトなどで交通や駐車場、周辺施設に関する情報をチェックしましょう。

元乃隅神社はそう大きくない規模の神社ですが、鳥居が並ぶ参道は100m以上あるアップダウンの激しい道のりで、体力に自信のない人や足腰が丈夫でない人には少しハードかもしれません。

それでも訪れた人の多くが「行ってみる価値はある」と言います。その絶景を拝みに、パワースポットのエネルギーをいただきに、ぜひ一度足を運んでみては?

  • 元乃隅神社
  • 山口県長門市油谷津黄498
  • 0837-26-0708(長門市観光案内所YUKUTE)
  • 入場料無料
  • 定休日:なし
  • 7:00〜16:30
  • 公式ホームページ
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