ネットで外国人の反応などをみていると、日本人の働き方について「働きすぎ」「ルールが厳しい」など、散々な意見を多く聞きますよね。
確かに、と思うこともありますが、慣れてしまってもはやそれが当たり前に感じてしまうこともあります。
場合によっては慣れない方がいいこともありますが、初めての環境や職場に順応していくことは、すべてが悪いことではありません。
そこで今回は、日本で働く外国人にアンケートを実施。「日本企業ならではの変なルールや文化」について、外国人の目にはどう映っているのかお話しを伺いました。
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朝礼は「ラジオ体操」から始まる
日本の不動産業界に就職した中国出身の女性。彼女が衝撃を受けたのは、出社後に社員全員でおこなう「ラジオ体操」でした。
「毎日欠かさず、朝の会と昼ごはんを食べ終わった後に『ラジオ体操』をするの。第一、第二までやるんだけど、はじめはなんか恥ずかしくて。今はもう慣れましたが…」
筆者も学生時代倉庫でバイトしていた時は、始業前にラジオ体操がありました。はじめは嫌々やってましたが、眠気が覚めてリフレッシュできるのが意外とよかったりするんですよね。
また、外国の方からすると、朝礼があること自体が驚きなのだそう。
「多くの日本企業では、社員全員が一堂に会し朝礼で業務や重要な情報を共有します。海外でも挨拶や軽い連絡事項はありますが、日本ほど時間をかける国はないと思う」(中国 広西省出身・女性/IT業)
「携帯会社に勤めていたときは、朝礼の際に社員が交代で小話をしなくてはいけませんでした…」(中国出身・男性/IT業)
いまだに「新卒」を一括採用している
日本企業が新卒を採用する目的には「他社で働いたことがないから社風に馴染みやすい」「一斉に教育ができる」などの利点が挙げられます。
しかし、海外の企業はスキルや経歴重視。一般的に新卒採用はなく、インターンシップ期間を設けて、業務経験を積んだ即戦力のある人材を採用します。
「いまだに新卒の一括採用をしているのが本当に古いと思う。実際に働いてみて「合わないから辞める」というのも避けられるし、お互いにとってよくないよ」(アメリカ出身・男性/IT業)
「日本の新卒文化には驚いた。他の国で、“若い人ほど価値がある”と思われる国はほとんどないと思います」(アメリカ ニューヨーク出身・男性/教育関係)
日本と違いアメリカなどでは、社員の解雇は当たり前におこなわれます。そのため、日本のような新卒採用に力を入れる国が理解できないようですね。
勉強会にテストなど、スキルアップ制度が厳しい
中途採用や経験者といっても、日々のスキルアップは必須です。
「携帯ショップの店員をしているのですが、研修で合格するために閉店後の勉強会に参加することがある。日本は提案するプランが複雑でむずかしい」と話すのは、ブラジル出身の女性。
業務時間内に済ませられたら話は別ですが、時間外に勉強会や研修に参加しなくてはいけない企業もあるようです。
「昇格要件に、チェーンストア理論テストの合格や外部セミナー参加が必須となっています。業務時間外にも勉強するのが大変です」(中国出身・女性/小売業)
自分のスキルアップのためとはいえ、仕事とプライベートでオンオフの切り替えができなくなったとの声もあり、悩んでしまうこともあるようです。
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