船原、月ヶ瀬、嵯峨沢、吉奈、湯ヶ島温泉を総称して呼ぶ伊豆の「天城温泉郷」は、風光明媚な山里の温泉地です。
嵯峨沢の一軒宿「湯宿 嵯峨沢館」があるのは、マイナスイオンに満ちる天城山の山中から修善寺方面へ向かう里山の一画。県道沿いにこんもりと枝を伸ばす緑の回廊を背景に、実にひかえめな「湯宿 嵯峨沢館」の看板が現れます。
そのもの静かな佇まいの美しさは逗留を誘うのに十分で、いつか泊まってみたい宿として記憶したのは、おそらく今から20年近くも前のこと。
それなりにお値段のする高級宿であることや、人気が高く予約が取りづらいことから、なかなか想いが達成できず(予約困難なので思い切って先の予約を入れ、結局スケジュールが合わずキャンセルということを数回繰り返す)にいましたが、昨年ようやく宿泊が叶いました。
とにかくすべてが広々!露天付き客室で贅沢逗留
山のいで湯と呼ぶのにぴったりの「湯宿 嵯峨沢館」の滞在は、エントランスに到着した瞬間から始まります。
入口からは中の様子がまったくわからないので、目の前に開ける広大な敷地にびっくりしていると、籐籠の乳母車を持ったスタッフの方のお出迎え。荷物を運ぶカートがアンティークの乳母車だなんて洒落ていますよね。
館内はモダンなデザインで、ロビーの広さも客室数全28室とは思えないスケール。客室はすべて狩野川を望む造りで、うち22室が露天風呂付きとなっています。
和洋室やベッド仕様などさまざまなタイプがありますが、今回は、予約時に空いていたお部屋を取った形で、露天風呂付きの和室に宿泊。
案内されたお部屋がとても広く眺望がよいことにまたここでも驚かされました。広さという点においてはどこもかしこもがとにかく広いんです!
客室は狩野川に面して横に長い造りが特徴で、窓が大きい分、開放感がすば抜けています。ちょっとした部屋ほどのスペースがある広縁には外を眺めるよう3脚の椅子が並び、この広縁の居心地のよさに贅沢気分が増し増し。
また印象的だったのが至るところにお花が活けてあること。入口、床の間をはじめちょっとしたコーナーにも花が添えられ、その数5カ所!
そして、素晴らしいのが客室の露天風呂。川に面した配置で、大きさも十分。ドバドバと源泉をかけ流しながら好きなときに好きなだけ温泉に入れるのは贅沢の極みです!
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