こんな贅沢をしたかった…憧れの高級宿「湯宿 嵯峨沢館」で温泉三昧にすごす

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2024/02/21

異なる風情に浸る、掛け流し三昧の滞在

木のぬくもりを感じる建築が美しい、内湯「夢告の湯」へと続く入口 image by:小林繭

さて、この宿での私の目当てはなんといっても湯めぐり。泉質は源泉温度53.4度PH8.4の弱アルカリ性、伊豆のこのあたりではお馴染みのタイプの湯ですが、毎分約300リットルの沸出量を誇る自家源泉という点に大きく惹かれます。

貸切風呂も含めると全部で11カ所の湯処があることも特徴です。28の客室数に対して11とは!充実度の高さが窺えますよね。

開けっぱなしになった窓の外に広がる池を眺める「夢告の湯」の湯船。贅沢な気分に浸れます image by:小林繭

チェックイン後まず向かったのが建物の東側に位置する内湯「夢告の湯」。脱衣所が数寄屋造りという洒落た演出に加え、天井が高く、一面がガラス張りの浴室は内湯というより半露天的な空間で、外の景色を愛でられるよう計算されたデザインです。

脱衣所から野天「寝覚めの湯」への渡り廊下もなかなかフォトジェニック image by:小林繭

この「夢告の湯」からつながる露天「寝覚めの湯」は庭の自然を眺める野天の風情。脱衣所から内湯を通らず橋を渡って行くこともできる凝った設計で、2つの湯を行き来しながらあっちの景色、こっちの景色と気分を変えて温泉に浸かれます。

訪れたのが夏だったので、「夢告の湯」のガラス窓は全開。外に広がる池を眺めながらの湯浴みは、まどろみを誘う心地よさで、瞬時にリラックスモードのスイッチ全開となりました。

開放感抜群の露天「川の湯」では、マイナスイオンを感じながらの湯浴を image by:小林繭

露天はもう1カ所、建物の西側にも狩野川を眺める「川の湯」があり、開放感という点ではこちらに軍配があがります。

石造りの湯船は思わず泳ぎたくなる広さで、清流のせせらぎや鳥の鳴き声に耳を澄ませながら新鮮な湯に身体を開放する瞬間の至福といったらありません。

立ち上がって覗き込むと、すぐそばを流れる狩野川を眺めることができます image by:小林繭

特に早朝、朝日を浴びながらの入浴が最高でした。運よく晴天だったこともあり、キラキラと太陽の光を浴びて輝く湯船の美しさにココロも洗われるよう。夜の湯浴みの心地よさも格別で、狩野川の静けさと星空に包まれた空間で山のいで湯を存分に堪能できます。

優雅な寝湯タイムが楽しめる内湯「渓流の湯」 image by:小林繭

もうひとつ大浴場としてはこのほかに大きな寝湯の「渓流の湯」があり、加えてそれぞれタイプの異なる予約制の貸切風呂が3つ、そして岩盤風呂までそろうバラエティの豊富さ。湯量、湯温ともにどの湯船も申し分なく、シャワーに至るまで源泉掛け流し。


大浴場はいつ行っても他に1組の姿があるかないかで(客室露天を利用するゲストが多いのだと思われます)、ほとんど貸切状態で過ごすことができるのも最高!

アルカリ性のやわらかな湯は長湯にも適しているので、それぞれの浴場の居心地を試してぜひお気に入りを見つけてみて。

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