いま外国人が殺到…なぜ「小樽」は国際的観光地になることができたのか?

久しぶりに訪れた北海道の定番観光地「小樽」がとっても元気でした。もともとアクセスがいいこともあり札幌に次ぐ人気のスポットですが、コロナ禍後の現在、特に外国人観光客が激増。

平日にも関わらず駅は観光客でごったがえし、街を歩けば、右を見ても左を見ても外国人の姿が。なんだか海外旅行にでもきたような気分に。

聞けば、中国人観光客の多さはコロナ以前からですが、ここ最近は小樽を舞台とした映画『ラブレター』の韓国での人気から韓国人観光客が急増。

圧倒的にアジア色が強い中、冬のシーズンということもあり、もちろんスノースポーツを目的に来日のオージーやニュージランダーたちの姿もちらほら。地元の人が言うにはロシア人の姿も増えたとか。以前にも増して実に国際色豊か!

丸ごとフォトジェニック!

運河倉庫 image by:ThanomphongJantharotjana/Shutterstock.com

街の至るところに古い建造物が残る小樽の楽しみ方は、ズバリ街歩きにあります。観光の中心となるのは、大正12年に完成した小樽運河(昭和61年に一部埋め立てを行い、散策路が整備された現在の姿に)。

水路に沿って倉庫が並び、小樽を代表するレトロな風景として知られます。日が暮れてオレンジ色のガス灯に照らされた運河と倉庫街の様子はまるで古い映画のワンシーン。

堺町通り image by:小林繭

運河から街中へと足を向けると、その昔、小樽が北のウォール街と呼ばれていた時代の面影を残す日銀通りや、可愛らしい石造りの建物で賑わう境町通りがあり、通りによって表情を変える風景に確かに街の歴史がそこにあったことを実感するでしょう。

「日本銀行旧小樽支店 金融資料館」image by:小林繭

日銀通りのランドマーク「日本銀行旧小樽支店 金融資料館」や、堺町通りの「大正硝子館」「北一硝子」、メルヘン交差点に建つ「小樽オルゴール堂本館」などの有名スポットは、常にスマホ片手の観光客で賑わっていますが、街の広範囲にわたり古い建物が点在するので、観光マップは捨て気のむくままに散策を楽しむのがおすすめ。

ここでは、インバウンド客でごったがえすメインエリアから少し離れて見つけた小樽らしいお店をいくつかご紹介します。


小樽百貨UNGA↑(うんがぷらす)

小樽百貨UNGA↑(うんがぷらす)ドアから image by:小林繭

運河を臨む「旧小樽倉庫」にある小さな百貨店。小樽のアイコンである鯱鉾がたった屋根が目印です。日用雑貨、アパレル、インテリア小物から食品類に至るまで、小樽の物語がギュッと詰まった商品がセレクト。センスのよさではおそらく小樽イチ!

  • 小樽百貨UNGA↑
  • 北海道小樽市色内2丁目1番20号
  • 0134-65-8150
  • 定休日:年末年始 ※事前にご確認ください
  • 11:00~18:00
  • ホームページ

オーストラリアワイン専門店「MYRAID」

オーストラリアワイン専門店「MYRAID」外観 image by:小林繭

旧第四十七銀行の建物をそのままワインショップにした「MYRAID」は、オーストラリアワインの専門店。なぜ小樽でオーストラリアワイン?の声が聞こえてきそうですが、理由は簡単。オーナーがオースラリア出身だから。

オーストラリアワイン専門店「MYRAID」内観 image by:小林繭

今や世界中の国のワインが手に入る日本ですが、オーストラリアワイン専門店はなかなか希少な存在。オーナーであり店長であるテサは日本語もペラペラでとっても気さく。ワイン好きならぜひ立ち寄って欲しいお店です。

  • オーストラリアワイン専門店「MYRAID」
  • 北海道小樽市色内1丁目6-25
  • 0134‐65‐7205
  • 小樽駅
  • 定休日:月曜/火曜
  • 13:00~19:00/冬期間(11月から3月まで)13:00~18:00
  • ホームページ

OSAワイナリー

「OSAワイナリー」image by:小林繭

築100年の石蔵を改築した「OSAワイナリー」は小樽の運河エリアにあるまちなかワイナリー。ワインをもっと身近に楽しんでほしいという想いでワイン造りを行う小さなワイナリーです。

ショップの営業は毎週土曜日のみと限られるので、タイミングがあったらラッキー。店頭ではワインやオリジナル雑貨の販売のほか、バーでペアリングやつまみや飲み比べセットなどが用意されています。

  • OSAワイナリー
  • 北海道小樽市色内1丁目6-4 OSA WINERY 2F
  • 0134-61-1955
  • 営業日:毎週土曜
  • 13:00~17:00
  • ホームページ

OTARU Tap Room Craft Beer & Hostel

「OTARU Tap Room Craft Beer & Hostel」の外観 image by:小林繭

運河通りにあるコメダ珈琲の裏に位置する「OTARU Tap Room Craft Beer & Hostel」は、古民家をリノベしたクラフトビールのビアバー兼ゲストハウス。ガラス越しに見えるカウンターのあるバー空間が実に居心地よさそうで、“Craft Beer”の看板につられてお邪魔しました。

「OTARU Tap Room Craft Beer & Hostel」のクラフトビールimage by:小林繭

温もりあふれる空間で雪景色の小樽の街を眺めながら冷たいビールをいただくのはなかなかの幸せ。自然とカウンターの中に立つスタッフの方々やお客さん同士の会話が生まれる、そんな空間。オーナーの女性は小樽が好きで関西から移住してこのお店と宿を立ち上げたそう。

  • OTARU Tap Room Craft Beer & Hostel
  • 北海道小樽市色内2丁目4-8
  • 080-9613-3285
  • 小樽駅
  • ホームページ

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