和歌山県の南西部に位置する白浜町は“南紀白浜”の名称で知られ年間約340万人の観光客が訪れる関西屈指の観光地。美しい海、白い浜、温泉、景勝地、テーマパーク、海鮮グルメと全てがそろいます。
現在4頭のジャイアントパンダ(以下、パンダ)が暮らすアドベンチャーワールドを中心に、白浜は今「パンダのまち」として注目。
JR西日本では「パンダくろしお」が走り、JR白浜駅は「パンダ駅」の看板が出ています。また白良荘グランドホテルの「パンダの部屋」も大人気。そんな南紀白浜を1泊2日で旅してみてみました。
白浜までのアクセスは、新大阪からJR特急くろしおで最寄り駅のJR白浜駅まで約2時間半。車の場合も高速道路で2時間半ほどが目安となります。東京からは飛行機(羽田空港-南紀白浜空港、JAL便)で約1時間です。
1日1組限定!「白良荘グランドホテル」パンダ部屋
今回宿泊するのは「白良荘グランドホテル」。白良浜(しららはま)の砂浜まで徒歩30秒で直結し、客室から見る景色は「まるで海外の風景」に錯覚するほどに美しい。
白浜は米国ハワイ州ホノルル市のビーチと「友好姉妹浜」提携。景観はまるでハワイに来たような心地にさせてくれます。
ちなみに、同ホテルは昭和4年11月3日に開業。2016年夏にリニューアルオープンしました。ロイヤルフロアの貴賓室は昭和天皇が泊まったこともあるという歴史あるホテルです。
さて、同ホテルには、1日1組限定でパンダに囲まれて過ごせる「海が見えるパンダの部屋」があるのです。扉を開けるとパンダの足跡がチョンチョンチョンと続き、室内には記念撮影が出来るトリックアートやパンダグッズが所々に置かれています。遊び心満載で、パンダ好きにはたまらない空間となっています。
ちなみに、ベッドに寝転がっているパンダは持って帰れます。家族旅行で泊まった際、子供が「連れて帰りたい」と駄々をこねて困る心配もありませんね。
この部屋に入ってパンダのぬいぐるみを見つけギュッと抱きしめた瞬間、それはもう自分のパンダ。特に子供にとってコレは最高の思い出になるに違いありません。
さらに面白いのが、部屋には「隠れパンダ」が10カ所あること。ラスト2つがまぁまぁ難しい…。
わずか30秒で行ける!青い海、真っ白いビーチ
前述の通り同ホテルは白良浜に直結している唯一のホテル。チェックインしたら、まずは30秒で行ける砂浜へ行ってみよう。目の前には眩しいほどの白と青が広がっています。
白良浜海水浴場は620mもの広さを誇る弓型のビーチで、砂浜沿いに立ち並ぶヤシの木もあります。まるで海外のリゾート地に来たような気分が味わえますよ。
また、ここは人気の海水浴場で、海開きは例年5月3日に行われます。本州で最も早く毎年ニュースのTV番組で報じられているんです。
ホテルの側の浜辺付近には少し岩場があって、この付近では魚が多く見られます。穴場の絶景ポイントの一つです。
白浜に来たら、初日はこの美しい砂浜で半日ほどボーっと過ごすのも悪くありません。白と青のコントラストが特徴の景観も夕暮れ時になると、周囲はオレンジ色に変化。ここは「朝日夕陽百選」の一つに選ばれているんですよ。
日本三古湯の一つ白浜の名湯
白浜と言えば、古くから温泉で有名。日本三古湯の一つとして知られ、少し塩の味がする滑らかな泉質が特徴とされています。
万葉集や日本書紀にも登場し、斉明、天智、持統、文武天皇など多くの皇族や貴族が訪れたとも伝わっています。関西では誰もが知る屈指の名湯で、周辺には温泉施設や足湯が所々にあります。
白良荘グランドホテルでは、1階に「磯辺の湯 松風」、2階に「眺望の湯 潮風」があり男女入替制となっています。特に「眺望の湯 潮風」は、美しい浜が一望できます。この開放感は白浜に数ある温泉施設の中でもトップクラスの心地よさではないでしょうか。
なお、大浴場のほか、家族やカップル、友達と気兼ねなく温泉が楽しめる「貸切風呂」もあります。1回45分で2,200円(税込)です。