プロが教える、簡単に「インスタ映え」が狙えるスポットとその撮影テクニック

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インスタグラムやX(旧Twitter)、TikTokなど、近ごろはSNSで話題のスポットへ足を運び、そこで「映え写真」をわざわざ撮ってSNSに投稿する、そんな旅行をする人たちが少なからずいます。旅行ガイドブックでも近年、SNS映えスポットとして紹介される場所も増えています。

しかし、いざ現地へ行っても、必ず狙った写真が撮れるとは限りません。簡単なようで、実は難しいというケースも多々あります。

今回、できる限り狙い通りの写真を撮る、また失敗を防ぐにはどうすればよいか。旅のプロであるジャーナリスト・フォトグラファーが、人気の映えスポットを8つピックアップし、それぞれスポット別にアドバイスします。

「あしかがフラワーパーク」で藤の花を撮る/栃木県

あしかがフラワーパークは「藤棚」がとても有名 image by:Shutterstock.com

藤の花が見事な絶景で有名な「あしかがフラワーパーク」は、1年を通して四季折々の花が楽しめるスポット。特に、4月半ばから5月半ばにかけ、見ごろを迎える約350本の藤が咲き誇る光景は圧巻です。

人気の「大藤」などは基本、下からあおるような構図で撮ります。スマートフォンにもある広角レンズを使って撮るのがおすすめ。レンズ単体なら超広角~標準レンズ。

藤の花が咲くリフレクションも人気で映える image by:littlewormy/Shutterstock.com

また、夜はさらに幻想的な光景が見られ、水面に映りこむリフレクションも見事。ただ、よりこだわりの写真を撮ろうとすると、夜はさらに暗いため、スマートフォンでは難しいです。RAW現像できる一眼レフカメラかつ三脚が必須。スマートフォンならまだ光がある夕暮れ時までに撮影を。

三脚は移動時には畳むこと。混雑時は使用NGの場合もあるので、くれぐれもマナーを守りましょう。

撮影スポットを知ることも大事。また、人が多い土日祝を避ける、夜に撮るなら閉園間際がシャッターチャンス。とはいえ、できる限り早めに行って「ロケハン」するのもおすすめします。

  • あしかがフラワーパーク
  • 栃木県足利市迫間町607
  • 0284-91-4939
  • JR両毛線「あしかがフラワーパーク駅」より徒歩約3分
  • 大人400~2,200円、子供(4歳~小学生)200~1,100円 ※時期や花の咲き具合によって変動
  • 定休日:2月第3水曜・木曜/12月31日
  • 10:00~17:00(通常期)※期間・時間は変動
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「SHIBUYA SKY」360度ビューで失敗しないコツ/東京都

東京の映えスポットで国内外に人気「SHIBUYA SKY」image by:Picturesque Japan/Shutterstock.com

東京・渋谷で最も高く、日本最大級という屋上展望空間「SHIBUYA SKY」は、360度のパノラマビューが楽しめると同時に、映えスポットとして国内外で話題です。


まず、三脚・一脚・自撮り棒は持込不可。カメラもネックストラップ付またはポケットに入るサイズ、スマートフォンはどれも持込できます。

「SHIBUYA SKY」から撮影した東京都心の夜景 image by:photoAC

屋上階の一角にある「SKY EDGE」は、超人気スポット。いち早く並び、順番を待ちます。自分のカメラでじっくり撮る時間はなく、先に他の人がどのように撮っているか観察するとよいでしょう。

夜の撮影では、手ブレを防ぐため、両手でしっかりスマホを持ち、そのスマホを少しガラスに付けて撮るなど固定するのがコツ。撮ってみて暗ければ、明るめに調整。スマートフォンに「夜景モード」がもしあれば、活用してみてください。

  • SHIBUYA SKY
  • 東京都渋谷区渋谷2丁目 渋谷スクランブルスクエア14階・45階・46階・屋上
  • 03-4221-0229
  • JR、東急東横線・田園都市線、東京メトロ副都心線・半蔵門線・銀座線、京王井の頭線「渋谷駅」直結
  • 大人:WEB2,200円 窓口2,500円/中高生:WEB1,700円 窓口2,000円/小学生:窓口のみ1,200円/3~5歳:窓口のみ 700円
  • 定休日:なし ※臨時休館の場合あり
  • 10:00~22:30(最終入場21:20)
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人気の「東京タワー」は撮影スポットごとに魅力/東京都

東京タワーの撮り方はさまざま image by:h4fiz/Shutterstock.com

東京タワー」を撮るには、いくつかの撮影スポットがあります。近くで撮ると大きすぎて、なかなか難しいです。

主な撮影スポットとして、展望台であれば六本木ヒルズの「東京シティービュー」や「SHIBUYA SKY」、地上からであれば「田町駅そば札の辻交差点から三田通り」や「浜松町駅周辺」などがあります。

東京タワーとの距離によって望遠レンズを使い、圧縮効果を狙うのも人気。スマートフォンであれば、望遠のズームはあまりできないため、できるだけ距離が近い場所がマストです。

展望台などからライトアップする東京タワーを撮るのも人気 image by:Shutterstock.com

夜にライトアップされる東京タワーもきれいに撮るには三脚は必須。とはいえ、展望台などは三脚の持込不可が多く、歩道でもくれぐれも気を付けて使うこと。シャッター速度を落とし、ISO感度を上げるなど、夜景撮影ならではのテクニックが要ります。

  • 東京タワー
  • 東京都港区芝公園 4-2-8
  • 03-3433-5111
  • 都営大江戸線「赤羽橋駅」より徒歩5分、東京メトロ日比谷線「神谷町駅」より徒歩7分、都営三田線「御成門駅」より徒歩6分
  • 大人1,200円/高校生1,000円/小中学生700円/4歳~500円
  • 定休日:なし
  • 9:00~22:30
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水族館は意外と難しい!? 上手く撮るテクニック/東京都

マクセル アクアパーク品川。品川プリンスホテル内にある image by:eric1207cvb/Shutterstock.com

品川駅から徒歩すぐという便利な立地にある「マクセル アクアパーク品川」は、年代問わず人気が高い水族館です。水族館の幻想的な光景は写真映えします。

スマートフォンに加え、一眼レフカメラと標準レンズ、F値が小さい(明るい)単焦点レンズがあればベスト。望遠レンズはイルカのショーなどで重宝します。

マクセル アクアパーク品川のクラゲ image by:photoAC

動きモノの撮影は、撮る方法を知らないと最初は難しいです。動きが素早いと被写体がブレやすくなるため、シャッター速度を上げます。ISO感度はノイズ防止で、できる限り低めで。

動きが遅くて水槽のそばまで近寄れる魚などはスマートフォンでも撮ることができ、できるだけ固定して撮りましょう。明るすぎて白飛びしないように注意

個性的なフロアなどはローアングルで狙うと、より雰囲気が出ます。明るい水槽にピントを当てると人がシルエットになって目立ちません。なお、一脚・三脚・自撮り棒を使用しての撮影は不可なので気を付けましょう。

  • マクセル アクアパーク品川
  • 東京都港区高輪4-10-30(品川プリンスホテル内)
  • 03-5421-1111(音声ガイダンス)
  • 新幹線・JR・京急線「品川駅」より徒歩約2分
  • 高校生以上2,500円/小中学生1,300円/4歳以上800円
  • 10:00~20:00 ※最終入場は営業終了1時間前、時期によって変更の場合あり
  • ホームページ

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