トウゴウ、ミカド…日本由来の「地名」が世界各地に残されている理由

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TRiP EDiTORではかつて、東京の八重洲が、ヤン・ヨーステンというオランダ人の名前から来ていると紹介しました。

逆のケースも当然あって、世界には日本人の名前だったり、地名だったりが現地の土地の名前になっているケースが少なからずあります。そこで今回は、「日本由来の外国の地名」をいくつかまとめてみました。

戦後も台湾に残った日本由来の地名

台湾の板橋区は「バンチャオ」と読む image by:leungchopan/Shutterstock.com

最初は、東アジアの話。例えば、板橋、松山、岡山、関西、美濃などの地名を見た時、どこの国の地名だと思いますか。恐らく、日本の地名だと思うはずです。しかし、これらの地名は、台湾の地名でもあります。

日本風の地名が台湾に山ほど存在する理由は、日本の統治に関係があります。1895(明治28)年、日本が台湾を植民地にしてから、地方制度の改革が繰り返し行われてきました。

その中で、1920(大正9)年には、打狗を「高雄」にしたり、牛馬頭を「清水」にするなど、地名の整理が進みます。

台湾の玄関口でもある台北松山空港には「松山」の名が image by:Shawn.ccf/Shutterstock.com

当然、日本の植民地支配が終わった1945(昭和20)年以降、日本風の地名は中国的な地名にあらためてられました。

例えば、同年の年末には早速、台湾省行政長官公署が脱日本化を図るために、中国式への改名への指示を出しているほどです。

ただ、徹底した脱日本化を図り、下部区画の地名(字など)は中国式に戻しましたが、上部区画の地名は日本風の地名が残り、現在に至っているのですね。


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