食から始まる工芸デビュー。300周年・中川政七商店発信のおいしい伝統

1月13日より、奈良県の老舗「中川政七商店」が創業三百周年を記念して工芸の祭典「大日本市博覧会」を開催します。

「食×工芸」をテーマとするこのイベントでは、工芸品の展示だけでなく他ブランドとコラボした食イベントを開催。「遊 中川」「日本市」などのブランドで全国に直営店44店舗を展開する中川政七商店らしく、工芸をより身近に感じられる体験を用意しています。

工芸は実用してこそ存在感を放つ

昨今、日本の伝統工芸が生活の中から減りつつある印象ですが、そもそも工芸とは「実用品に芸術的な工夫を施し、機能性を担保しながら美術的な美しさを持つ手工業品」。つまり、生活の中に実用されてこそ本来の存在感を放つものです。

1716 年(享保元年)に創業し、高級麻織物「奈良晒(ならざらし)」を代々扱ってきた奈良の老舗・中川政七商店は、時代の変化に適応して麻生地の強みを活かした雑貨の製造や販売などを行っています。工芸業界では初となる、商品の企画開発から生産・流通・販売まで一貫したSPA業態を確立したことでも知られています。

「日本の工芸を元気にする!」というビジョンのもと、工芸の地産地消を目指す「日本市プロジェクト」や業界特化型コンサルティングなど、活動の幅も多岐にわたる中川政七商店。

創業三百周年という節目に開催する「大日本市博覧会」では「作り手」と「使い手」が出会える場として、約1年かけて東京・岩手・長崎・新潟・奈良の5地域で展覧会を開催します。

1月13日から東京ミッドタウンで開催される第1回開催「大日本市東京博覧会」では、食とともに工芸を楽しんでもらうために、東京ミッドタウン内の人気ショップ、ABC クッキングスタジオと久原本家 茅乃舎などとコラボレーションしたイベントを実施します。

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