電車でカタコト♪あの町この町~JR笠置駅周辺をぶらり散策〜

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国道163号線を通る度に気になっていた笠置の町。道沿いの北笠置や、川の向こうに広がる南笠置にはとてもステキな町がありそうで、行ってみたいなと常々思っておりました。実際に訪れてみたら歴史あり、文化あり、おしゃれなカフェもあるとってもステキな町でした。今回は相楽郡笠置町の中でも南笠置を探検します。
※記事中の情報・金額はすべて2024年8月時点・税込表記です。

笠置町ってどんな町?

京都府の南端に位置する笠置町は、府内で一番小さな町。東は南山城村、西は木津川市、北は和束町、そして南は奈良市の柳生に隣接しています。町の中央を木津川が流れ、町のシンボル・笠置山にある笠置寺には日本一といわれる大きな弥勒磨崖仏(みろくまがいぶつ)があり、また南北朝時代の始まりともいえる「笠置山の戦い」もこの山で行われました。

旅の始まりは駅から

笠置町へは国道163号線を通って車で行くこともできますが、今回はJR加茂駅でディーゼルカーに乗り換えて汽車で訪れることに。というのもJR笠置駅のプラットホームがレトロでとてもステキなので、このホームに降りてみたかったんです。木造の跨線橋(こせんきょう)を含めたホームの姿は笠置町に鉄道が通った明治時代の姿を今にとどめているのだとか。

今は静かな町ですが、1932(昭和7)年に笠置山と麓(ふもと)の木津川一帯が国の史跡名勝になると、温泉も湧くことから笠置町は一大観光地に。さらに戦後から昭和40年代頃までは木津川や笠置山で花見をする団体客で大変な賑わいを見せたのだそうです。だから駅には団体客用の入口もあるんですよ。ちなみに駅舎は1955(昭和30)年に建てられたもの。

さて今回、旅したエリアはこんな感じです。訪れる時の参考にしていただけたら嬉しいです。

南北朝のはじまりともいえる戦いが起こった笠置山

駅を出ると、いきなり勇ましいジオラマが目に飛び込んできました! 解説板によると、これは鎌倉時代末の1331(元弘元)年、後醍醐(ごだいご)天皇軍と鎌倉幕府軍による「笠置山の戦い」の一場面「一ノ木戸」での攻防を表しているのだとか。この戦いが始まりとなり、南北朝時代へと向かっていくことになるのです。
※南北朝プチ解説:ごく簡単に説明すると、鎌倉時代というのは武士が政治を仕切っていた時代。しかし後醍醐天皇はもう一度、天皇や貴族らによる政治を取り戻したいという想いなどから倒幕を決意(諸説あり)。その戦いの中で朝廷が南朝と北朝の2つ(つまり天皇が2人)存在することになり、統合するまでの約60年を南北朝時代といいます。

この場面は笠置山にこもる後醍醐天皇を討ち取らえようと、麓(ふもと)から向かってくる幕府軍に対して、三河国の弓矢の名人・足助重範(あすけしげのり)が矢を射かけようとしているところ。足助が「笠置山の戦い」の口火を切り、南都(奈良)の般若寺の僧・本性房(ほんじょうぼう)が怪力を活かして敵に大きな石を投げ、猛攻を防ぎました。天皇軍には都の武士だけでなく、三河や奈良など色々なところから集まってきていたのですね。

なんだかすごいジオラマだな~と思いながら、駅の隣りにある笠置町産業振興会館へ。こちらには喫茶室や図書室もあるので、ちょっと休憩するのに良さそう~と思って入ると、今度はこのジオラマが! 右が後醍醐天皇、左が楠木正成(くすのきまさしげ)で、笠置山にいる後醍醐天皇に呼ばれた楠木正成が天皇軍に味方する約束をしている場面なのだとか。

観光で華やいだ頃の空気を残す街並み

ジオラマに圧倒されつつ、まずは笠置山にある笠置寺に行ってみようと思います。駅を出ると今度は駅前に気になるスナックを発見。「スナック喫茶 ミカド」ですって!(もしや「ミカド」とは後醍醐天皇のこと?) 後には木造三階建てのいい雰囲気の元旅館があり、観光で賑わっていた頃の空気が随所に感じられます。

その他、看板を見ていくと食品店に薬や化粧品、雑貨店、米屋さんに本屋さんなど色々なお店があったことがうかがえます。

画像提供:笠置町

昭和初期の観光ブームの時には、このような沢山の観光案内パンフレットや絵葉書が発行されたそうで、1938(昭和13)年に発行された鳥観図(写真)を見ると、こんなにも賑やか! 旅館もたくさんあるし、歴史館まであったんですね。

いよいよ笠置山へ

ここが登山口。笠置山へはこの山道を40分ほどかけて徒歩で登るか、車で上がります。途中、公衆トイレもありました。車も通れる道なので舗装はされていますが、細くてかなりの坂道。昔は舗装もされていないし、これは幕府軍も攻め入るのは大変だったろうなあ…なんて思いながら駅前のジオラマの場面「一ノ木戸」の跡の横を通りすぎ、さらに登っていきます。

きじ料理で有名な老舗料理旅館 松本亭前の、この階段が見えれば笠置寺へはあと少し。笠置寺は巨石に刻まれた「弥勒磨崖仏(みろくまがいぶつ)」がご本尊です。奈良時代には山岳信仰の修行場となり、『枕草子』に「寺は壺阪、笠置、宝輪…」と記されるように、平安・鎌倉時代は弥勒菩薩の霊場として「笠置詣」が行われるほど栄えました。

こちらが15メートルの巨石に刻まれたご本尊の「弥勒磨崖仏」です。岩肌に刻まれているので、お姿は消えていますが、うっすらとそのお姿をしのぶことができます。

ところで笠置寺は奈良の東大寺で3月に行われる「お水取り」の発祥の地だというのはご存知でしたでしょうか。東大寺には二月堂、三月堂、四月堂がありますが、正月堂があるのが、ここ笠置寺。弥勒磨崖仏を礼拝するために建立された正月堂で、最初の「お水取り」が行われたといわれています。奈良は目と鼻の先ですから、こちらに正月堂があっても不思議ではないのかも。ちなみにお寺の市外局番は奈良市と同じ「0743」なんですよ。

笠置山の中には奇岩や恐れおののいてしまうような巨石がたくさん。それらをめぐりながら修験者さながらに山や岩を上り下りして一周します。途中、木津川が見えるご褒美的な絶景スポットがあり、大感激です。

そして山の中には「笠置山の戦い」の際、後醍醐天皇が暮らした行在所(あんざいしょ=天皇が臨時に滞在する場所)跡もありました。
かつて笠置寺には多くの塔頭があったそうですが、この戦乱で全て焼亡。以後、再興と焼失を繰り返したことにより衰退しましたが、明治時代に現在の姿となりました。

笠置寺については、こちらもご覧ください ↓ ↓ ↓

KYOTO SIDE(キョウトサイド)
京都古寺探訪@巨石と雲海の寺・笠置寺~なぜこんなところに超巨大摩崖仏が!?~
https://www.kyotoside.jp/entry/20180919
今回ご紹介するのは人口約1400人と日本で2番目に人口の少ない町、笠置(かさぎ)町のシンボルが笠置寺に鎮座する石の仏さま。笠置町といえば、日本初のボルタリング青春映画『笠置ROCK!』のロケ地として話題になった、“石”のテーマパークですね。 まちのシンボル笠置山には巨石が点在し、そこには16メートルにもおよぶ摩崖仏(まがいぶつ)が鎮座します。摩崖仏というのは、自然の巨石や岸壁などに刻まれた仏さまのこと。なぜこんなところにお堂をはるかに超える大きさの巨大摩崖仏が・・・取材してきました。巨石が、弥生時代は神さ...

古民家をリノベしたカフェでランチを

山を下りたらお腹が空いてきました~。ランチは古民家を改装したカフェ「このか conoka」へ。

店内は、店主が手作りした笠置山に咲いていたノリウツギなどのドライフラーや杉玉が下げられていて、とってもおしゃれなのに落ち着く空間です。

こちらは「親子丼」と「鶏丼」が美味しいんです。笠置町のお隣り、南山城村の高原・童仙房(どうせんぼう)でとれた美味しいお米を使い、鶏肉は目利きと「外剥ぎ方法」で捌くことにこだわる笠置町の名鶏肉店・ナカムラポートリーのものという超贅沢な丼。写真は「親子丼」(950円)で、お肉はプリプリで、食べるととっても柔らか。シャキシャキの玉ねぎは淡路産。

「鶏丼」(900円)のお肉は生でも食べられるぐらい新鮮なので、中はほんのりレア。鶏脂で作る特製タレがたまりません。この2つは超オススメ。ちなみに鶏肉は毎日、少量ずつ仕入れているので、事前に予約をしておいた方が確実ですよ。

そして焼き菓子も美味しいと評判なのですが、お腹が一杯だったのででお土産に。「レモンマドレーヌ」(320円)と笠置町の実山椒を入れた「山椒クッキー」(320円)。食べるとピリリとしびれるけれど、後味爽やか。これは笠置町土産にぴったりですよ。

日本最古の超カッコいい橋

お腹が一杯になったので木津川の方へ散策してみることに。すると目の前にカッコいいトラスとレンガの橋脚が現れました。こちらは「下の川橋梁」といい1897(明治30)年に竣工されたトレッスル橋。トレッスル橋とは末広がりの櫓(やぐら)のような形をしたレッスル橋脚で支える橋のこと。トレッスル橋として有名だった餘部橋梁(あまるべきょうりょう)が、残念ながら架け替えられてしまったことから、なんとこの橋が日本最古のトレッスル橋梁になるのだとか。

橋といえば下の川橋梁橋のお隣り、柳生街道の上を通る「柳生街道架道橋(かどうきょう)」もカッコいい橋でした。こちらは大仏鉄道の架道橋を思わせるような目地(めじ)が通った切石積の橋台で、当時の素晴らしい職人技を間近で見ることができます。

もうひとつ、すぐ側にある木津川橋梁も素晴らしいのです。そちらについては、こちらをご覧ください ↓ ↓ ↓

KYOTO SIDE(キョウトサイド)
改良を重ね現代に息づく―明治時代に造られた「関西本線木津川橋梁」
https://www.kyotoside.jp/entry/20220804
電車の旅は楽しいもの。わけても鉄橋を渡る時、ポーッと汽笛が鳴ると、さらに旅情がかきたてられます。今回は、そんな鉄橋の中でも京都府の南部、木津川に架かる美しいトラス橋の「関西本線木津川橋梁」に注目しました! 写真:笠置町HPより3連のトラスが美しい木津川橋梁 丹羽さん、今回は支承をデザインしたキメTシャツで登場今回も、橋について教えてくださる先生は建設コンサルタントの橋梁エンジニア(技術士:建設部門)で、橋愛橋家の丹羽信弘さん。木津川橋梁とは、どんな橋なのか、先生の解説が楽しみです。※支承(ししょ...

笠置町に港があった!?

現在、木津川といえばカヌーが有名ですが、奈良時代は東大寺の大仏殿建立のために山から切り出した木材を運んだり、平安時代には貴族達が「笠置詣」をするために船を浮かべたり、水運として利用されてきました。

画像提供:京都府立京都学・歴彩館 京の記憶アーカイブ

江戸時代になると上流から小型船で運ばれてきた荷物や、奈良や伊賀方面から陸路で運んできた薪や柴などを笠置で大きな帆掛け船などに積み替え、京都や大阪へ運びました。そのため「笠置浜」と呼ばれる港ができ、運送の中継地としても大変栄えたのだとか。そのような時代があったのですね~。
明治初期発行の京都府と奈良県の名所を写した写真帖『撮影鑑(さつえいかがみ)二』には浜に並ぶ何艘もの船が写っています。

ちょうど「笠置浜」があったのは現在のキャンプ場(写真左)がある辺り。石碑(写真右)が立っている所の石垣は当時の船着き場の跡地なんですって!
その後、昭和になるとこの界隈は、笠置町から南山城村間を行く遊覧船やボート遊びができる遊覧場としてにぎわいました。

スペシャルティコーヒーでひと休み

ここでちょっと休憩しようとキャンプ場から徒歩2分のところに立つおしゃれなカフェへ。こちらは大阪にある超人気カフェのカフェスタンド「Doors Coffee Roastery(ドアーズコーヒーロースタリー)」。キャンプやカヌー、ボルタリングにサイクリングなどアウトドアを楽しむ人が多く訪れる笠置町。店内にはおしゃれなアウトドア用品も販売していて、気分が上がります。お店でゆっくり味わうのもいいですし、テイクアウトをして河原で飲むのもいいなあ。

木造住宅をリノベーションした店内では、小ロットずつスペシャルティコーヒーを焙煎しています。
コーヒーメニューは「稜線」「黄昏」「月夜」といった美しい名前が付いたシングルオリジンが5種類とブレンドの「扉」。一杯ずつサイフォンで淹れてくれます。コーヒー豆は販売もしているので、気に入った豆は買って帰り、お家で楽しむことができますよ(ちなみに、ふるさと納税でも人気なんてすって)。」

本日、注文したドリンクは「Doorsオリジナルブレンド」(550円)と和束町の¥抹茶を使用した「抹茶ラテ」(700円)。それから北海道産クリームチーズとソイミルクで仕上げた優しい風味の「バスクチーズケーキ」(500円)。南⼭城村産のブルーベリーソースがかけられた上品で大人な味でした。もう一つはオーガニックバナナの甘味を活かした「バナナブレッド」(500円)。
素材も大切にするこちらではスイーツで使う砂糖や小麦もオーガニックのものを使用しているのだそうです。その他、北海道産の⽜タンソーセージを使⽤した「⽜タンドッグ」や自家製ベーコンを使った「ホットサンド.BL.T.」も美味しそうだったな~。

笠置町はボルタリングの聖地

アウトドアが盛んな笠置町はボルダリング(ボルダー)の聖地でもあります。笠置橋の上流側。遊歩道を歩いて行くと「ここ、どこ??」と思うような素晴らしい景色が広がる場所が、通称「笠置ボルダー」と呼ばれるボルタリングスポットです。多彩なコースがあり初級者から上級者まで楽しめるそうですよ。

笠置町民も参加した日本初の本格ボルダリング青春映画『笠置ROCK!』については、こちらをご覧ください ↓ ↓ ↓

KYOTO SIDE(キョウトサイド)
笠置町が舞台の映画『笠置ROCK!』にかけた想い
https://www.kyotoside.jp/entry/20171019
人口約1400人。日本で2番目に人口の少ない町・笠置町。京都府南部に位置する自然豊かなこの町を舞台に、昨冬、とある映画の撮影が行われました。その作品の名は『笠置ROCK!』。10月21日からいよいよ順次全国公開を迎える、今、注目の作品です。学校の壁を登るCMで話題になったクライマー・大場美和さんがヒロインを演じ、町民の2割にあたる約300人が出演。試写会では「究極の地域映画」と話題を集めた、日本初の本格ボルダリング青春映画です。今回は、監督・馬杉雅喜さんと出演した町民の方に突撃インタビュー。製作にかけた想いやエ...

日本の炭酸ミネラルウオーター発祥の地?!

絶景を見たり、岩を登ったりしたら喉が渇いてきました。そういえば笠置町では数年前に復刻サイダーが誕生したという話を聞いたことが。そこで産業振興会館内にあるお土産屋さんへ行ってみることにしました。

笠置町は日本の炭酸ミネラルウオーター発祥の地なんですって。1872(明治5)年、当時の上有市村(現在の木津川橋梁が立つ辺り)で炭酸泉が発見され、それを缶詰にして「山城炭酸水」として販売されたのだとか。なんと三ツ矢サイダーより前のこと!

画像提供:京都府立京都学・歴彩館 京の記憶アーカイブ

明治初期に発行された『撮影鑑(さつえいかがみ)二』には炭酸泉の湧出場所が写っていて、京都府による「御用之外不可汲取」と書いた禁制の立て札が見えます。
現在、この場所から炭酸泉を汲み上げることはできませんが、当時のラベルを再現したのが「復刻版 京都笠置炭酸サイダー」(250円)。歩いた体にサイダーの甘さが浸みます。

町のみんなの憩いの場「スナック喫茶ミカド」

一日、遊びました~! 汽車が来るまで少し時間があるので、気になっていた駅前の「スナック喫茶 ミカド」に行ってみることにしました。

創業55年目。営業は13時からで、町の人が昼カラオケを楽しむためにもやってくるのだとか。ゆえにメニューもおつまみだけでなく、焼そばやうどん、冬はおでんや鍋焼きうどんも登場するという長年、町の人に愛されているスナックです。

お酒をいただきながら、ご主人に昔のお話を伺うと、かつて笠置駅から市場のT字路辺りまでは銀座通りともいわれ、とても賑わっていたのだとか。奈良県の柳生の方から牛に炭や柴など背負わせて商売に来る人も多く、そういった方々は仕事が終わった後、牛を駅前に括り付けておいて旅館で休憩をしたりしたんですって。また笠置周辺だけでなく、柳生方面からも通学や通勤の人が笠置駅から汽車に乗ったそうで、朝夕は賑やかだったそうです。

画像提供:笠置町商工観光課

さらに昭和30年代ぐらいまで、木津川から笠置山の桜を見るための特別列車が木津駅から出されたのだとか。駅から笠置山までは行列ができたそうで、「お花見の宴会をするために一升瓶を持った人が通りをたくさん歩いていましたよ(笑)」とのこと。(写真は現在の春の風景)

木津川から笠置山の桜は「日本さくら名所100選」にも選ばれていますもんね。今度は紅葉やお花見の時に来たいなあ。(写真は笠置駅でみつけた笠置町PRキャラクター 笠やん)

■■INFORMATION■■

笠置町
京都府相楽郡笠置町
JR笠置駅下車

笠置寺
京都府相楽郡笠置町笠置笠置山29
TEL 0743-95-2848
開 9:00〜16:00
拝観料 大人(高校生以上300円 )※令和7年4月1日から500円に変更、中学生 100円小学生以下無料
駐車場あり(山上駐車場) 500円

このか conoka
京都府相楽郡笠置町大字笠置市場16
TEL 090-7964-3068
営 9:00~18:00
休 水曜日、第1、3火曜日
※山菜や栗の収穫シーズンは早く閉店する場合があります。事前に電話でお問合せをするのがベスト

Doors Coffee Roastery
京都府相楽郡笠置町笠置平田26
営 9:00-19:00(18:30L.O)
休 ⽕・⽔曜⽇ ※祝⽇の場合は営業

スナック喫茶ミカド
京都府相楽郡笠置町笠置栗栖13
営 13:00~23:00
休 日曜日

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