愛犬との別れで沈む家族が一変…「福岡縣護国神社」参拝後にやってきた一匹の子猫

image by:photoAC

TRiP EDiTORの人気シリーズ「人生を変えた旅」インタビュー。今回お話を伺ったのは、将来への不安、愛犬を失った悲しみと辛い時期を過ごしていたという女性。

暗くて重い心に光が差し込んだのは、福岡県のパワースポット「福岡縣護国神社」に行ったのがきっかけだったそうです。彼女のエピソードや実際に起きたことを詳しく話してくださいました。

愛犬との別れで沈んでしまった家族の心。救ったのは一匹の子猫との出会いだった

回答者 提供写真
  • 回答者のプロフィール
  • 年齢:32歳/性別:女性/職業:会社員
  • 出身:福岡県

― ある場所に行ったら人生が変わったそうですね。

そうなんです。2年前の秋ごろ、福岡県にある「福岡縣護国神社(以下、護国神社)」というパワースポットに行った時です。

―そこはどんなスポットとして知られているのですか?

家内安全や交通安全、国家安泰などに御利益があると言われています。明治維新から大東亜戦争・太平洋戦争までの国難に殉じた福岡県関連の戦没者たちが祀られているということですから、パワーが強そうだなと思って行くことにしました。

しかも、原木のものとしては日本一を誇る大鳥居もあるんです!護国神社創建80周年の節目を迎えるのをきっかけに、修繕工事も行われていましたが、2024年3月に無事に竣工したそうですよ。

― 護国神社に行こうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

ちょうど30歳を迎えたころでした。自分も両親も年を取ったなあと感じることが増え、将来のことを考えると不安でいっぱいだった時期でした。


― アラサーってなんだか悩み事が増えるって聞きました…きっとそういう時期だったんですかね。

そうだったように感じます。当時は、人間関係のこと、仕事のこと、いろいろなことに悩みや不安を持っていましたね。

しかもそのさらに1年前の夏に、18年も飼っていたペットの犬が亡くなってしまったんです。その子に癒されていた私たち家族は、ペットロスを起こしてしまってすごく落ち込んでいました。

― そうだったんですか…。私もペットを亡くしたことがあるので気持ちわかります。

大切な家族だっただけあって、気持ちを切り替えるのが難しいですよね。それからはずっと家の中はシーンと暗い空気に包まれていましたね。メンタル面で厳しい時だったからこそ、より自分も両親も年を取ったなあと感じたんだと思います。

― 精神面のケアって難しいですよね。健康面は大丈夫でしたか?

そうですね。特別大きな病気をしていたわけではなかったので、それは本当に救いでした。良くも悪くも、その家庭内の状況に変化が起こるような状況でもなかったです。

― 大病は怖いので何もなかったならよかったです…。

健康面はきちんと気を付けていた方かと思います。当時、仕事で福岡県に住んでから7年ほどたった時でした。気持ちが少し落ち着いてきた時、少しは気持ちが晴れるかな?と思い立ってヨガを始めたんです。

― ヨガいいですね!汗かいて少しは気分もスッキリしそう!

いい運動にもなるしとてもよかったです。通っていたヨガスタジオが自然豊かな場所にあって、その近くにあったのが護国神社でした。

いつも習っていたヨガの先生が、レッスン前のある朝、護国神社の話をしてくれたんです。「朝ヨガをする前に神社へお参りに行ってみてください。そして、深く深く深呼吸をしてみてください。きっと気持ちが落ち着いて、いろいろな思考がクリアになりますよ」と。

その話を聞いた時、「もしかしたら何か変化を感じられるかも」と思い、次のヨガレッスンの前に護国神社に行ってみました。

― 実際に行って、どんなお願い事をしましたか?

いつまでも家族が幸せな気持ちで、安心して生活できますようにとお願いしました。もちろん、ヨガの先生のおっしゃっていたように、深ーく深呼吸しながら。自然の中にあるので、すごく気持ちよかったのを覚えています。

― その後、気持ちや環境にどのような変化があったのでしょうか?

護国神社に行ったちょうど1年経ったぐらいの時、実家の庭で4匹の子猫が生まれたんです。私の家族は無類の犬好きなので、猫と触れ合う機会は全然なかったですね。

最初見つけた時は家族みんな戸惑っていたこともあり、いつの間にかどこかへ逃げるでしょうと、特別エサやりとかはせずにいました。

― むやみやたらと触ったりするのもちょっと怖いですよね…。

それから1カ月ほどたった時、キジ白柄のよちよち歩きをした子猫が1匹で実家に来て、裏口玄関の網戸に爪をひっかけて遊んでいたんです。ちょっとびっくりしましたけど、遊ぶ姿が可愛らしくて、その時に初めて猫に触れました。

― いいですね~。それからその猫ちゃんは?

その時は愛犬が亡くなってちょうど1年後で家族の気持ちも少し落ち着いていたこともあり、その野良猫を保護してみようかということになりました。

― 素敵!今となっては大事な家族ですね!

その子が家族に来てからは、あんなに暗かった家の空気も、その子のおかげですごく明るい空気に戻っていったんです。両親もすごいデレデレでしたね(笑)。

― それはよかったー!

護国神社で参拝したから、猫という幸運の種が来たのか?なんて家族と話していましたね。愛犬を亡くした悲しい気持ちは完全には消えませんが、この猫のおかげでまた幸せを感じられているのがすごくうれしいです。

― 同じくペットロス含め、いろいろな悩みを持つ方が多くいらっしゃると思います。何かメッセージをいただけますか?

私が体験したペットロスや、老いなどのどうしようもできないことに対する不安や虚しさは、きっと年を重ねるごとに生まれてくる悩みなんだと思います。

しかし、どうしようもない時の流れをどうにかするための答えはないと思っています。そんな時、自然のパワーを借りてみるのはどうでしょうか?誰の人生でも、幸せな時悲しい時とサイクルがきっとあります。悪いことが起きた後は良いことが待っていると信じてなにか行動を起こしてみてほしいなと思います。

― きっと誰かの人生転機のきっかけになると思います。すてきなお話をありがとうございました!

  • 護国神社
  • 福岡県福岡市中央区六本松1-1-1
  • 092-741-2555(受付時間:9:00〜17:00)
  • 博多駅
  • ホームページ
  • image by:photoAC
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
  • ※本記事は個人の特定を避けるため、一部情報にフィクションがあります。
いま読まれてます
TRiP EDiTOR編集部 :TRiP EDiTORは、「旅と人生をもっと楽しく編集できる」をコンセプトに、旅のプロが語りつくす新しい旅行メディアです。