コロナ禍をきっかけに、働き方の選択肢がより一層増えたように思います。“リモートワーク”や“ワーケーション”といった言葉も今となっては主流になっていますが、みなさんは「ノマドワーカー」についてご存じですか?
「ノマド」とは、英語で「遊牧民」という意味。特定のオフィスに縛られず、世界中を移動しながら仕事をする人たちのことを「デジタルノマド」や「ノマドワーカー」と呼びます。
そんなのびのび働くノマドワーカーたちがいま“聖地”としている場所があるのです。それが、タイ第2の都市「チェンマイ」です。そこで今回は、チェンマイで開催された「ノマド」がテーマの学生と社会人を対象としたイベント参加レポ、人気のコワーキングスペースをご紹介したいと思います。
「ノマドの聖地」として注目されるチェンマイ
タイ第2の都市「チェンマイ」は、緑いっぱいの大自然と歴史が色濃く残る場所。なぜ今、「ノマドの聖地」として注目を集めているのでしょうか?
その理由として、年間を通して温暖な気候、大都市と比べてゆっくりと時間が流れるのんびりな雰囲気、街がコンパクトで移動も楽ちん、そして首都バンコクやリゾート地のプーケットなどよりも生活コストを抑えられるなど、生活のしやすさが支持されています。
さらに、充実したWi-Fi環境やコワーキングスペースが多く点在していることなど、仕事をするノマドワーカーにとって理想的な条件がそろっているからだと考えられます。
それではまずは、昨年に続きチェンマイで2回目の開催となった人気イベントの参加レポを写真と共にご紹介します。
「旅×仕事」の魅力を伝える国内最大級のイベント『BackpackFESTA in Thailand〜TRAVEL NOMAD DAY〜』が9月6日に開催
今回参加したのは、旅をテーマにした総合WEBメディア「TABIPPO(タビッポ)」とタイ国政府観光庁が共同で開催した人気イベント『BackpackFESTA in Thailand〜TRAVEL NOMAD DAY〜』です。
学生向けでは国内最大級を誇る人気イベントで、国内では福岡、大阪、東京の3都市、そして海外ではタイのチェンマイで開催。「ノマド」をテーマに掲げ、旅や海外で働くことの楽しさ、チェンマイの魅力などをゲストがお話してくれました。
今回は、川沿いで食事が楽しめる人気レストラン「シェフズ・トゥギャザーby Aod & Dan」にて行われました。少し上を見上げてみると、レストランの店内にはチェンマイの伝統的な装飾が施されています。一体どんな意味があるのでしょうか?
レストランの真横に流れる「ピン川」周辺では、タイ旧暦の12月の満月の夜、川の神様に感謝を捧げて「クラトン(提灯)」を流す伝統行事「イーペン祭り(ロイクラトン祭り)」が開催されます。
店内に飾られているこの提灯こそが、このお祭りの装飾。タイの雰囲気を存分に味わえる空間となっており、このイベントにもぴったりです。
タイ料理はもちろん、季節のフルーツやビールなど、美味しいローカルフードをいただきながら、イベントを楽しみます。人気レストランのご飯はやっぱり絶品!
学生向けのイベントではありますが、社会人の方も参加可能。だんだんと人が集まってきた会場内は、イベントが始まる前からすでに賑わいを見せていました。
そして司会の進行ともにイベントがスタート。まずは、株式会社TABIPPOの代表である清水 直哉さんが、イベントにかける想いを伝えてくれます。
今回のイベントには、多くのゲストが招待されました。まずは簡単に一人ずつ自己紹介。
そして、タイ国政府観光庁東京事務所の所長を務めるタイ出身のセークサン・スィープライワンさんからのご挨拶。
ドリンクを片手に、タイ語で乾杯を意味する「チャイヨー!」の掛け声で一気に会場が盛り上がりを見せました。
参加者間での交流タイムはもちろんのこと、同イベントの魅力でもある、実際にチェンマイでビジネスをしている方々や世界一周をしている方、旅の楽しさを発信しているインフルエンサーなど、豪華ゲストのみなさんが貴重なお話を披露したトークショー。
イベント参加者しか聞けないゲストのみなさんの貴重な生の声を、熱心に聞く参加者のみなさん。
トークショーのあとは、世界一周ブースやノマドブース、チェンマイマスターブースなどの6つのブースに分かれ、ゲストのみなさんとさらに近い距離での交流会が開始。
実際にトークショーのお話を聞いて、または自身の夢に向けた悩みや考えなど、気になるゲストのブースに集まり濃厚なお話会が繰り広げられていました。
共通の夢や目標を掲げる者同士、同じ悩みや考えを共有することで、お互いに刺激を受けている参加者のみなさん。気になるブースを自由に回り、直接質問ができる貴重な時間となりました。
貴重な交流会のあとには、タイの定番土産や人気ブランドサンダルが当たる抽選会も開催。当選した方々の喜ぶ姿が見られました。イベントの思い出となる素敵な企画ですよね。
辺りもすっかり暗くなり、「クラトン」の美しい明かりがより一層輝いてきたころ、株式会社TABIPPOの代表・清水 直哉さんの締めの言葉を最後に今年の人気イベントも無事に終了しました。
最近では、SNSといった多くの情報を簡単に知れる場が豊富にありますが、実際にイベントに足を運び経験者の生の声を聞くことで、ただ情報を得られるだけでなく、刺激も同時に得られる貴重な体験になりました。