五感で楽しむ芸術の旅へ。この秋訪れたい日本の「文化体験スポット」TOP30

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美術館で静かに絵画を鑑賞する──そんな従来の「芸術鑑賞」のイメージが、今大きく変わろうとしています。自然の中を歩きながらアート作品と出会い、地域の人々と交流し、伝統工芸を自らの手で作り上げる。そんな「体験型」の芸術との触れ合いが、新しい旅のスタイルとして注目を集めているのです。

旅行アプリ『NEWT(ニュート)』を運営する株式会社令和トラベルが発表した「芸術の秋に訪れたい自治体ランキングTOP30」は、地域全体を舞台にした芸術祭や文化イベントを通じて、旅そのものが一つの壮大なアートへと変化している現場を浮き彫りにしています。

次の旅行では、作品を「見る」だけでなく、その土地の文化や人々との出会いを通じて、新しい価値観を「体感する」旅に出かけてみませんか?

どう評価された?芸術体験を測る5つの視点

今回のランキングは、以下の5つの評価軸(各20点満点)で構成されています。

  • 自然と景観の魅力:芸術体験を彩る自然環境や歴史的景観の豊かさ
  • 芸術体験の深み:文化や歴史への理解を深められる体験の質
  • 芸術体験の広がり:鑑賞だけでなく制作体験や交流の機会の充実度
  • アクセスのしやすさ:訪問者が実際に足を運びやすい立地条件
  • イベント・体験の独自性:その地域ならではのオリジナリティ

これらの視点から、芸術を通じて地域の魅力を最大限に引き出している自治体が選ばれました。

第10位 栃木県益子町/84点

自然と景観16点/芸術体験の深み17点/芸術体験の広がり16点/アクセス17点/独自性18点

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第10位にランクインしたのは、益子焼の産地として広く知られる「栃木県益子町」。春と秋に開催される「益子大陶器市」は、半世紀以上の歴史を誇る全国最大級の陶器イベントです。

会場には約600ものテントがずらりと並び、伝統的な器から日用品、美術作品まで多彩な益子焼が一堂に集結。最大の魅力は、作家や職人と直接言葉を交わしながら作品を選べること。器に込められた想いや制作の背景を聞くことで、単なる買い物が特別な体験へと変わります。

首都圏からのアクセスも良好で、日帰り旅行にも最適。地元農産物の販売もあり、器と食を同時に楽しめる贅沢な時間を過ごせます。

第9位 茨城県笠間市/86点

自然と景観16点/芸術体験の深み17点/芸術体験の広がり17点/アクセス18点/独自性18点

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関東最古の陶器「笠間焼」の産地として名高い「茨城県笠間市」が第9位に。現在約250人もの陶芸家や窯元が活動する、まさに陶芸のまちです。


秋に開催される「笠間焼 秋市」では、窯元が一堂に会し、作家との直接交流が可能。伝統を守りながらも革新を続ける笠間焼の多様性を肌で感じられます。

ユニークなのは、器と食を組み合わせた新しい楽しみ方の提案。全国有数の生産量を誇る「笠間の栗」とのコラボレーションや、コーヒーと器の融合企画など、五感で楽しめる体験が充実しています。


第8位 岐阜県多治見市/88点

自然と景観17点/芸術体験の深み18点/芸術体験の広がり17点/アクセス17点/独自性19点

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1,300年以上の歴史を持つ美濃焼の産地「岐阜県多治見市」。街全体が陶芸の魅力で溢れ、暮らしの中に自然と焼き物文化が息づいています。

春と秋に開催される「たじみ陶器まつり」は、販売だけでなく体験やグルメも楽しめる総合イベント。さらに3年に一度の「国際陶磁器フェスティバル美濃」では、世界中から集まった陶芸作品に触れることができます。

市内には手びねりや絵付けを体験できる施設も充実。買うだけでなく、自らの手で作品を生み出す喜びを味わえるのが多治見ならではの魅力です。

第7位 長野県東御市/90点

自然と景観19点/芸術体験の深み17点/芸術体験の広がり18点/アクセス17点/独自性19点

image by:東御市 商工観光課/海外旅行・国内旅行のツアーやホテル予約アプリNEWT(ニュート)(via PR TIMES

長野県東御市」は、芸術と食、そして自然が融合する体験が魅力の自治体です。

秋の目玉イベント「火のアートフェスティバル」では、市民が制作した陶芸作品を登り窯で焼成する様子を見学でき、100以上のワークショップや音楽イベントも同時開催。地域全体が一つの文化祭のような賑わいを見せます。

さらに東御市はワイン産地としても注目を集めており、「TOMIミライラボ」や地元食材とワインのペアリングイベントなど、食を通じた芸術体験も充実。自然豊かな湯の丸高原や歴史情緒漂う海野宿など、多彩な魅力が一つの旅に凝縮されています。

第6位 岡山県/91点

自然と景観18点/芸術体験の深み18点/芸術体験の広がり18点/アクセス19点/独自性18点

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岡山県北部を舞台に展開される「森の芸術祭 晴れの国・岡山」。雄大な自然の中にアート作品が点在し、城下町や歴史的な美術館との共演が楽しめる壮大なイベントです。

特筆すべきは、JRと連携した「森の芸術祭ライナー」の運行。遠方からのアクセスを向上させることで、より多くの人々が気軽に芸術体験を楽しめる環境を整備しています。

自然・歴史・文化を融合させた体験は、観光による地域経済の循環を促す新しいモデルとして、全国から注目を集めています。

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