五感で楽しむ芸術の旅へ。この秋訪れたい日本の「文化体験スポット」TOP30

第5位 石川県金沢市/92点

自然と景観17点/芸術体験の深み19点/芸術体験の広がり18点/アクセス19点/独自性19点

image by:金沢市 観光政策課/海外旅行・国内旅行のツアーやホテル予約アプリNEWT(ニュート)(via PR TIMES

加賀百万石の歴史が息づく「石川県金沢市」が第5位にランクイン。九谷焼、金箔、加賀友禅といった伝統工芸を、熟練の職人から直接学べる貴重な体験が魅力です。

単なる鑑賞ではなく、実際に自分の手を動かして作品を作り上げる過程で、その文化や歴史への理解が深まります。完成した作品は旅の思い出として持ち帰ることができ、新しい消費のあり方としても注目されています。

秋には「サケマルシェ」や「金沢食文化月間」など食イベントも充実。伝統工芸と食、そしてアートが融合する、感性豊かな旅が楽しめます。

第4位 京都府京都市/95点

自然と景観18点/芸術体験の深み20点/芸術体験の広がり19点/アクセス20点/独自性18点

image by:海外旅行・国内旅行のツアーやホテル予約アプリNEWT(ニュート)(via PR TIMES

古都「京都」は、伝統と革新が交わる文化発信地として第4位に。紅葉の名所として知られる永観堂や嵐山祐斎亭では、自然と芸術が融合した「アートな紅葉」を楽しめます。

刀鍛冶や七宝焼きをはじめとする多彩な伝統工芸体験も可能で、鑑賞だけでなく「体験する」ことで深く芸術に触れられるのが京都の強み。2025年には京都駅ビルを舞台にした初の芸術祭も開催予定で、新しい文化体験の場としても進化を続けています。

第3位 群馬県中之条町/96点

自然と景観19点/芸術体験の深み20点/芸術体験の広がり19点/アクセス18点/独自性20点

image by:Credit-Kazuyuki-Miyamoto(中之条町 観光商工課)/海外旅行・国内旅行のツアーやホテル予約アプリNEWT(ニュート)(via PR TIMES

群馬県中之条町」では、隔年開催の「中之条ビエンナーレ」が町全体をアート空間へと変えます。温泉街や木造校舎、廃校、古い養蚕農家など、さまざまな場所が作品展示の舞台に。

滞在制作する国内外のアーティストによって、里山文化と現代芸術が見事に融合。地域と作品の魅力が相まって、訪れる人々を魅了しています。

首都圏からのアクセスも良好で、「アートを巡る小旅行」として町歩きを楽しめる気軽さも人気の理由。自然とアート、そして懐かしいふるさとの風景が一体となった体験を味わえます。


第2位 新潟県十日町市・津南町/97点

自然と景観20点/芸術体験の深み20点/芸術体験の広がり20点/アクセス17点/独自性20点

内海昭子「たくさんの失われた窓のために」image by:T. Kuratani/海外旅行・国内旅行のツアーやホテル予約アプリNEWT(ニュート)(via PR TIMES

世界最大級の野外芸術祭「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」の舞台として、堂々の第2位にランクイン。棚田や廃校、集落全体を舞台にした壮大なスケールが最大の魅力です。


里山を巡りながら自然や風土、人々の暮らしに触れる体験は、都市生活とは対極の価値を生み出します。紅葉に彩られる秋の景色の中、アート作品と出会う感動は格別。地元食材を活かした食文化や、清津峡渓谷トンネルの常設アートも人気を集めています。

豪雪地ならではの暮らしと文化に触れられるのも、この地域ならではの体験です。

第1位 香川県/98点

自然と景観20点/芸術体験の深み20点/芸術体験の広がり20点/アクセス18点/独自性20点

image by:海外旅行・国内旅行のツアーやホテル予約アプリNEWT(ニュート)(via PR TIMES

堂々の第1位に輝いたのは「香川県」。3年に一度開催される「瀬戸内国際芸術祭」は、100万人以上を集める世界的イベントです。そのうち約4分の1が海外からの訪問者という、まさに国際的な芸術祭となっています。

アートを道しるべに島々を巡る」という独自のコンセプトのもと、瀬戸内海の島々に点在するアート作品を船で巡る体験は唯一無二。自然景観や島の文化、人々の暮らしに触れながら、五感すべてで芸術を楽しめます。

会期後も100点を超える作品が展示され、地中美術館や豊島美術館、猪熊弦一郎美術館、東山魁夷美術館など、県下全域で質の高いアート体験が可能。重要文化財に指定された香川県庁東館や瀬戸内海歴史民俗資料館など、優れた建築物も多数存在します。

さらに注目すべきは、大島での定期航路開設など、芸術祭が地域社会に具体的な変革をもたらしている点。インクルーシブ観光の先進事例として、すべての人が芸術を楽しめる環境づくりが評価されています。

次世代を彩る11位から30位の注目自治体

11位以降には、山形県山形市、岐阜県高山市、長野県大町市、京都府京丹後市といった地方都市に加え、東京都渋谷区・台東区、千葉県千葉市など、都市部の自治体もランクイン。芸術体験が地方だけでなく、都市部でも積極的に推進されていることがわかります。

  • 11位:山形県山形市
  • 12位:岐阜県高山市
  • 13位:長野県大町市
  • 14位:京都府京丹後市
  • 15位:東京都渋谷区
  • 16位:東京都台東区
  • 17位:千葉県千葉市
  • 18位:長野県松本市
  • 19位:静岡県下田市
  • 20位:滋賀県高島市
  • 21位:広島県尾道市
  • 22位:宮城県仙台市
  • 23位:埼玉県飯能市
  • 24位:神奈川県藤沢市
  • 25位:茨城県取手市
  • 26位:宮城県大崎市
  • 27位:静岡県熱海市
  • 28位:富山県氷見市
  • 29位:和歌山県串本町
  • 30位:和歌山県

このランキングが示すのは、「芸術の秋」の楽しみ方が大きく進化しているということ。ただ美術館で作品を「見る」だけでなく、自然の中を歩きながらアートと出会い、自らの手で作品を作り、地域の人々と交流する。そんな五感で感じる体験型の芸術との触れ合いが、新しい旅のスタンダードになりつつあります。

次の旅行計画を立てる際には、目的のイベントだけでなく、その土地の風土や食、そして人との出会いを意識してみてください。美しい景色を眺めるだけでなく、地域の文化に貢献し、自分自身も成長できる。そんな「参加型の旅」が、あなたの旅をより深く、豊かなものへと変えてくれるでしょう。

この秋は、ぜひ芸術を通じて、新しい日本の魅力を発見する旅に出かけてみませんか?

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