桜の花びらが風に舞い、菜の花の黄色があたり一面を染め上げる。日本の春は、世界に誇る季節の宝物です。しかし、桜の名所は全国に無数に存在し、「どこへ行けばいいのか」と迷ってしまうのも正直なところではないでしょうか。
旅行アプリ『NEWT(ニュート)』を運営する株式会社令和トラベルが、全国1,741の自治体を対象に「旅行のプロが選ぶ、春の絶景自治体ベスト30」を発表しました。このランキングは、単なる知名度や人気度ではなく、「春という季節のなかで、その土地らしさがどれだけ豊かに表現されているか」を軸に、旅のプロたちが真剣に評価した本物の春旅ガイドです。
花の美しさだけでなく、食、祭り、歴史、そして地域に生きる人々の物語まで。この春、本当に心に残る旅をしたい方へ、とっておきの絶景自治体をご紹介します。
「春らしさ」を5つの軸で評価
今回のランキングでは、各自治体を5つの視点(各20点満点)で採点し、総合100点満点で順位を決定しました。
- ①旅の完成度と穴場度(1〜2日で無理なく巡れるかどうか)
- ②春景色の美しさ(街並みや水辺・田園と景色が調和しているか)
- ③食の魅力(山菜や春魚など季節食材が活きているか)
- ④特別な体験価値(春祭りや体験プログラムがあるか)
- ⑤歴史・文化のストーリー性(風景の背景にある物語の深さ)
知名度やアクセスだけに頼らない、この多角的な評価こそが、このランキングの信頼性と魅力の源といえます。
第10位 静岡県 南伊豆町
完成度19点・景色美18点・食の魅力17点・特別体験17点・文化性17点/合計88点
伊豆半島の南端に位置する静岡県南伊豆町は、温暖な気候を活かして本州でもひと足早く春に出会える場所です。「みなみの桜と菜の花まつり」では、青野川沿いに咲く約800本の河津桜の下を菜の花の黄色が彩り、まだ寒さの残る2月〜3月にかけて、鮮やかな春の色彩が広がります。夜には夜桜のライトアップも行われ、昼とはひと味違う幻想的な川辺の景色も。
秋〜春に旬を迎える伊勢海老や、春の訪れを告げる白魚など、新鮮な海の幸も旅の満足感をさらに高めてくれることでしょう。伊豆急行下田駅からバスでアクセスでき、車がなくても訪れやすいのも、春旅の行き先として選びやすいポイントです。
- みなみの桜と菜の花まつり
- 静岡県賀茂郡南伊豆町下賀茂157-1
- 0558-62-0141
- 下田
- 無料
- 2026年2月1日(日)~3月10日(火)
- 10:00〜21:00/夜桜ライトアップ 18:00~21:00
- 公式サイト
第9位 宮崎県 西都市
完成度18点・景色美19点・食の魅力17点・特別体験18点・文化性17点/合計89点
日本最大級の古墳群「西都原古墳群」を擁する宮崎県西都市は、歴史遺産と春の花が融合する唯一無二の場所です。台地の上に広がる古墳群には2,000本の桜と30万本の菜の花が咲き誇り、古代から現代へと続く祈りの風景の中で、春の息吹を感じることでしょう。
3月下旬〜4月上旬には「西都花まつり」が開催され、夜のライトアップでは昼とはまったく異なる幻想的な古墳の姿にも出会えます。周囲に人工物が少ない特殊な立地が“古墳時代の景観”を現代に伝えており、宮崎完熟マンゴーをはじめとする豊かな食の魅力と合わせて、記憶に深く刻まれる春旅を届けてくれます。
- 西都花まつり
- 西都原 御陵墓前広場
- 3月下旬 ~4月上旬
- 西都市観光協会公式サイト
第8位 茨城県 ひたちなか市
完成度17点・景色美20点・食の魅力16点・特別体験18点・文化性19点/合計90点
茨城県ひたちなか市にある「国営ひたち海浜公園」では、みはらしの丘を埋め尽くす約530万本のネモフィラ。空の青、海の青と溶け合うように広がるその光景は、「青の絶景」と呼ぶにふさわしい唯一無二の春景色です。近年では国内外を問わず多くの旅行者が足を運ぶ、春の人気スポットとなっています。
茨城県産食材を使ったグルメや名産も充実していますが、この時期に訪れたのならば「ネモフィラブルーソフト」など、ネモフィラをテーマにした季節限定グルメは外せません。サイクリングコースやシーサイドトレインも整備されており、広い園内をゆったりと移動しながら思い思いのペースで絶景を堪能できます。
- 国営ひたち海浜公園
- 茨城県ひたちなか市馬渡字大沼605-4
- 029-265-9001
- 東海/勝田
- 大人(高校生以上)450円/シルバー(65歳以上)210円/中学生以下無料
- 火曜(祝日にあたる場合は直後の平日)/12月31日〜1月1日/2月の第一火曜の前日から直後の金曜まで
- 9:30〜18:00 ※期間によって閉園時間が異なる
- 公式サイト
第7位 秋田県 大潟村
完成度19点・景色美20点・食の魅力16点・特別体験18点・文化性18点/合計91点
かつて日本で2番目の大きさを誇った湖・八郎潟を干拓して生まれた秋田県大潟村。その広大な土地が生み出す「桜・菜の花ロード」は、ほかのどこにもない圧倒的なスケールを誇ります。直線道路に沿って約11km、約4,000本の桜と一面の菜の花、黒松のコントラストがどこまでも続く様子は、まるで日本離れした絶景です。
ちょうどゴールデンウィークごろに満開を迎えることが多く、「桜と菜の花まつり」では干拓地ならではの体験プログラムも充実。道の駅おおがたでの特産品めぐりや、干拓博物館で土地の歴史を学ぶ時間も組み合わせると、風景だけでなく物語のある旅が叶います。
- 桜・菜の花ロード
- 秋田県南秋田郡大潟村北1-3
- 0185-45-3653(大潟村産業振興課)
- 見ごろ:4月中旬〜5月上旬
- 公式サイト
第6位 栃木県 足利市
完成度18点・景色美20点・食の魅力16点・特別体験19点・文化性19点/合計92点
栃木県足利市といえば、CNNが「世界の夢の旅行先」に選んだこともある「あしかがフラワーパーク」が有名でしょう。その中核をなすのが、樹齢160年を超える大藤の棚です。約600畳もの広さに広がる藤の花は、夜のライトアップによって紫の光の滝のような幻想的な景色に変わります。
4月中旬〜5月中旬にかけて開催される「ふじのはな物語」では、うす紅・紫・白・黄色と色とりどりの藤が次々に開花し、約1カ月にわたって見ごろが続きます。
さらに5,000本のツツジや1,500株のシャクナゲも園内を彩り、ひとつの場所で春の華やぎを存分に味わえる贅沢な体験が待っています。渡良瀬川の清流や歴史ある史跡も周辺に点在し、奥行きのある春旅が楽しめます。
- あしかがフラワーパーク
- 栃木県足利市迫間町607
- 0284-91-4939
- あしかがフラワーパーク
- 大人 400円~2,300円/子ども(4歳~小学生)200円~1,200円 ※期間・花の咲き具合により料金の変動あり
- 定休日:なし
- 10:00~17:00
- 公式サイト
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