日本の春が輝く場所へ。旅のプロが心奪われた「春の絶景が美しい自治体」ベスト30
第5位 奈良県 吉野町
完成度17点・景色美20点・食の魅力18点・特別体験19点・文化性19点/合計93点

奈良県吉野町にある“一目千本”と称される「吉野山」の桜は、1,300年以上前から蔵王権現への献木として受け継がれてきた、信仰の風景です。下千本・中千本・上千本・奥千本と、麓から山頂へ標高差に沿って順に花が開くため、4月を通じて長く春を楽しめるのが大きな魅力。訪れるたびに異なる表情の桜と出会えます。
地域の人々と手を携えた景観保全の活動も続けられており、この桜山が未来へと受け継がれていく物語を感じながら歩いてみてください。吉野葛を使ったスイーツや、山里の知恵が詰まった柿の葉寿司など、この地ならではの味わいも旅に深みを与えてくれます。日常の喧騒を離れ、心を静めたいときに訪れたい、特別な春の聖地です。
- 吉野山
- 奈良県吉野郡吉野町吉野山2430
- 0746-32-1007(吉野山観光協会)
- 橿原神宮前
- 公式サイト
第4位 富山県 朝日町
完成度19点・景色美20点・食の魅力17点・特別体験19点・文化性19点/合計94点

富山県の北東端に位置する朝日町で毎春繰り広げられる「あさひ舟川 春の四重奏」は、まさに自然と人の手が生み出した芸術作品です。残雪を纏う北アルプスを背景に、舟川沿いの桜並木、鮮やかな黄色のチューリップ、そして一面の菜の花という4つの春景色が、奇跡のように同じタイミングで見ごろを迎えます。
この美しい景観を実現するために、「春の四重奏実行委員会」が品種の選定から作付け時期の調整まで、毎年丁寧に準備を行なっており、地域が主体となった取り組みとして行政からも高く評価されるこの絶景は、穴場でありながら満足度は最高峰です。
春の富山湾の名産、ほたるいかの酢味噌和えも旅の楽しみに加えれば、心も胃袋も満たされる春旅が完成します。
- あさひ舟川 春の四重奏
- 富山県下新川郡朝日町舟川新
- 0765-83-1100(朝日町役場商工観光課)/0765-83-2780((一社)朝日町観光協会)
- 黒部宇奈月温泉駅
- 500円
- 2026年4月上旬~4月中旬
- 公式サイト
第3位 青森県 弘前市
完成度18点・景色美20点・食の魅力19点・特別体験19点・文化性19点/合計95点

「弘前さくらまつり」で知られる青森県弘前市は、桜の管理技術においてほかの追随を許しません。リンゴの剪定技術を応用した独自の「弘前方式」によって、約2,600本の桜は通常よりも花芽が多く、ひとつひとつの花が大きく豊かに咲き誇ります。
外濠を花びらが埋め尽くす「花筏(はないかだ)」の光景はSNSを通じて世界へと広がり、今や日本の春を象徴するシーンとなりました。
市に所属する「桜守」たちが実施する特別鑑賞ツアーでは、樹齢100年超のソメイヨシノを次世代へ繋ぐための物語を肌で感じることができます。北国の春が爆発するようなエネルギーは、一度体験したら忘れられないものになるはずです。
- 弘前さくらまつり
- 青森県弘前市下白銀町(弘前公園内)
- 0172-35-1111(弘前市役所)
- 弘前
- 大人(高校生以上) 320〜2,090円/子ども(小・中学生) 100〜620円 ※エリア・券の種類によって変動あり
- 2026年4月17日(金)~5月5日(火)
- 9:00~21:00/弘前城植物園 〜17:00
- 公式サイト
第2位 京都府 宮津市
完成度19点・景色美20点・食の魅力18点・特別体験19点・文化性20点/合計96点

日本三景のひとつ、天橋立を擁する京都府宮津市が第2位に選ばれました。白砂青松の松並木と春の桜が重なる景色は、どこか夢のような美しさ。「桜山展望所」や獅子崎稲荷神社のみつばつつじなど、視点を変えるたびに新しい春の表情に出会えます。
春の宮津では、海の恵みも見逃せません。若狭湾の清らかな水で育まれた白魚漁や、山間から芽吹く山菜など、京料理の源流ともいえる豊かな食文化が旅人を迎えてくれます。初めての方でも安心して巡れるよう、観光案内所での丁寧なサポートも充実しています。
第1位 山梨県 富士吉田市
完成度19点・景色美20点・食の魅力20点・特別体験18点・文化性20点/合計97点

堂々の第1位に輝いたのは、富士山の麓に広がる山梨県富士吉田市。「新倉山浅間公園」では、残雪を抱いた富士山を背景に、五重塔(忠霊塔)と満開の桜が一枚の絵のように重なり合います。その壮大な眺めは海外メディアにも称賛され、今や世界中の旅人が春に目指す場所となりました。
特筆すべきは、市役所内に「富士山課」が設置されていること。2001年から世界遺産としての富士山を守り続けてきた専門組織の存在が、この景観の質を支えています。
食の面でも、富士の伏流水で打つコシの強い「吉田のうどん」が春の食卓を彩り、景色と食が融合した旅の満足感を高めてくれます。風景の美しさはもちろん、それを守り続ける人々の情熱まで感じられる富士吉田は、日本の春旅の最高峰にふさわしい場所です。
【第11位〜第30位】個性豊かな春の名所たち
- 第11位:高山市(岐阜県)
- 第12位:長浜市(滋賀県)
- 第13位:小浜市(福井県)
- 第14位:萩市(山口県)
- 第15位:北上市(岩手県)
- 第16位:小谷村(長野県)
- 第17位:十日町市(新潟県)
- 第18位:淡路市(兵庫県)
- 第19位:今治市(愛媛県)
- 第20位:高松市(香川県)
- 第21位:鹿児島市(鹿児島県)
- 第22位:松江市(島根県)
- 第23位:いすみ市(千葉県)
- 第24位:笛吹市(山梨県)
- 第25位:鶴岡市(山形県)
- 第26位:函館市(北海道)
- 第27位:鳴門市(徳島県)
- 第28位:真岡市(栃木県)
- 第29位:阿賀町(新潟県)
- 第30位:市原市(千葉県)
今回のランキングが浮き彫りにしたのは、「春の絶景」とは単に美しい花が咲いているだけではないということです。その土地の人々が長い年月をかけて守り、育て、受け継いできた営みがあってこそ、本物の絶景は生まれます。
有名観光地だけが春旅の答えではありません。このランキングには、まだ多くの人に知られていない穴場の絶景も数多く含まれています。今年の春は、ぜひ「知られざる春の名所」へ足を踏み出してみてください。
- source:「海外旅行・国内旅行のツアーやホテル予約アプリNEWT(ニュート)」による調査(via PR TIMES)
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