武将と言うと、威厳のある近寄りがたい印象がありますが、埼玉県行田市・忍城址(おしじょうし)にいる武将はひと味違う!? 「頼りない!」「でくのぼう」と言われているのに部下からの信頼は厚く、そしてたまに迷子になる…そんなオッチョコチョイな武将に会いに行ってきた様子を「そうだ埼玉.com」からお届けします。
行田市を「お・も・て・な・し 」
埼玉県行田市にある忍城址。
言わずと知れた埼玉県民の誇りとなった映画『のぼうの城』の舞台でもあります。
忍城址には、『忍城おもてなし甲冑隊』という観光PR隊が土日、祝日を中心に、忍城址に訪れる観光客をおもてなししています。
映画『のぼうの城』をモチーフに、華麗な殺陣やコミカルなお芝居を織り交ぜた演武を披露したり、一緒に写真を撮ったり、観光案内もしてくれるという、忍城址に来れば誰もが行田を好きになってしまうくらい丁寧な説明をしてくれる、カッコイイ武将、キュートな姫、そして足軽もいるのです。
城に帰れない成田長親
中でも一風変わった武将が、忍城址城代・成田長親さん。いつもフラフラ、しまいには迷子になって城に帰って来られない日もあるとかないとか…。
「頼りない!」「でくのぼう」などと言われて、家臣や忍領民にも大変慕われているという成田さん。そんな成田さんですが、埼玉県庁近くにある『コバトンかふぇ』の1日店長に2回も抜擢されたり、行田のご当地グルメ・フライのフライ大使をやっていたり、保育園で1日園長を務めたりと、意外とできる男?
底知れぬ何かを感じます。そこで忍城址へ、その何かを確かめに行ってきました!!
成田長親にインタビュー
城内を歩いていると、噂どおりフラフラしている成田さんを発見!
武将というと威厳があり、近寄りがたいイメージを持っていたのですが、成田さんは何とも言えぬ、ゆるい雰囲気を醸し出しています。
私「こんにちは。いろいろお話を聞かせていただきたいのですがよろしいでしょうか?」
成田「いいよ~」(敬称略)
私「さっそくですが普段は何をしていらっしゃるのですか? やはり軍議を重ねたり、剣術の稽古などをしているのでしょうか」
成田「お城でのんびり過ごしています」
私「なるほど、のんびりしていられるほどに家臣が優秀ってことですね。ご趣味などはありますか?」
成田「世間話かな~。あとはレンタサイクルで行田市内を散策しているよ」
市内散策というと、いつ戦が始まっても指揮が出来るように地形を研究されているに違いない…しかも馬ではなく、現代の乗り物も乗りこなしていらっしゃるとは!
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