北陸新幹線の開通で2015年の観光客が急増した福井県の北部にある名湯「あわら温泉」。短時間でのアクセスが可能になったことで、日帰り客が100万人を越えて過去最高を記録しました。
これまでは文人墨客が愛した関西の奥座敷として知られていましたが、今後は関東や長野からの利用客がどんどん増える見込み。
周辺には有名な観光スポットもあるうえ、最近は広瀬すず主演の映画化もされた少女マンガ「ちはやふる」の綿谷新の出身地としても有名になりました。一体どんな魅力があるのでしょうか?
北陸新幹線開通で「あわら温泉」が日帰り圏内に
2015年の北陸新幹線開通により、ぐっと身近になった北陸地方。
停車駅のある金沢や富山が注目されがちですが、実はその先の福井県へのアクセスも便利になりました。
北陸新幹線開通と同時に金沢と福井間を繋ぐ特急ダイナスターが運行を開始し、長野からは最短2時間2分、東京からは最短3時間29分で行けるように。
近隣県はもちろん関東からの客足が増えて、日帰り客が急増しているそうです。
なかでも顕著なのが、昨年に開湯130周年を迎えた「あわら温泉」。歌集「みだれ髪」で有名な与謝野晶子をはじめ、水上勉や田山花袋など、数多くの文人墨客に愛されてきた関西の奥座敷です。
なんといっても泉質のよさが自慢で、含塩化土類食塩泉は温泉療法士がすすめる「名湯百選」に認定されるほどの名湯。
温泉に含まれた塩分が皮膚に膜を作り、保湿効果を高めてくれるのだとか。しかも自家源泉を所有する宿が多く、それぞれ温泉の成分や効能が微妙に異なるそうです。
「え!施設ごとに泉質が違う!?」
そうと聞いては、湯巡りしたくなりますよね。でもご安心を。あわら温泉では、15の旅館や温泉施設から好きな湯を選んで3カ所に入浴できる「湯めぐり手形」を1,620円で販売。日帰り旅でも3つの温泉に入浴できちゃうのです!
さらに、あわら湯のまち駅前には、船型やジャグジー付きの5つの無料の足湯も。そのすぐ近くに9つの飲食店が入るレトロな横丁もあるので、食処探しにも困りません。コンパクトな街なので、温泉三昧の日帰り旅にはぴったりです。
また、あわら温泉から車で30分圏内に世界三大奇勝ともいわれる「東尋坊」や現存する天守閣では最古の建築様式で建てられた「平山城」など、観光スポットも目白押し。こちらまで巡れば、より充実した日帰り旅が楽しめますよ!
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