「日本三大美人」といえば「秋田美人」「京美人」「博多美人」。この三大美人が注目され始めたのも、日本の長い歴史のなかでみると、ごく最近のこと。
そして日本の歴史を振り返ると、息を呑むような魅惑の美人がたくさんいるのです。例えば、明治時代の美人、陸奥亮子さん。
このハッとするような横顔の美しさ。現代でも彼女の美しさは度々話題なっていますが、もちろん、「日本の美人」は彼女だけではありません。
今回は平安時代ごろから昭和初期までの「日本美人史」を紹介。このなかに、あなたのジモト美人は入ってますか?
平安時代の美人
平安時代の美人にはこのような特徴があったといわれています。
- 切れ長の細い目
- きめの細かい色白の肌
- ふっくらした頬(おたふく顔)
- サラサラしたツヤのある長い黒髪
- 体型もふくよか
- 大きな顔
- 鼻筋が通った小さな鼻
- おしとやかな口(おちょぼ口)
ファッション大国フランスでは、2017年よりBMIが基準未満のモデルの活動を規制する法案が施行されました。日本でも現代はまだまだ「スリム」であることが美しさのひとつだと思われがちですが、平安時代まで遡ると「体型がふくよか」が美人の特徴とされているのです。
時代は移り変わるもの。日本の美意識もこれからまたさまざま変わっていくかもしれませんね。そして、平安時代の美人といえば、やっぱりこの人です。
素顔はナゾ。小野小町(秋田県湯沢市 生まれ)
みなさまご存じ、女流歌人「小野小町」は、「世界三大美人」のひとりとされており、「絶世の美人」として知られています。しかし、当時の小野小町の自画像は残されておらず、私たちが見たことのある小野小町像はすべて後世に描かれたもの。
つまりは、誰も小野小町の本当の素顔を知らないのです。ズバリ、「ナゾの絶世の美人」ということ。これもまた、想像力がかき立てられますね。
戦国時代の美人
「小野小町」の時代からポンと時代が移り変わりますが、お次は戦国時代へ。
織田信長の13歳下の妹も美人として知られていたのですが、ご存じでしょうか?それが、戦国時代一の美人と呼ばれた「お市の方」です。
お市の方(出生地不明)
実物の顔がわからないので、なんともいえないところですが、織田信長の妹とだけあって凛とした強さを感じる眉と品の良さですね。小野小町に続いて、当時の日本の歴史を振り返るうえで、重要な女性です。