外国人が涙した美しさ。幕末の写真家が撮った「明治時代」の着色写真

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幕末から明治時代にかけて、国内に限らず海外でも評価された「日下部金兵衛(くさかべ きんべえ)」という写真家をご存じでしょうか。

彼は日本の街の風景や暮らし、人々を撮り続けた知る人ぞ知る写真家なのです。さらに写真といっても白黒ではなく、「着色写真」という技術を取り入れています。

今回は彼が撮った写真を中心に、1880年〜90年代の日本の風景を紹介します。

写真家が撮った日本各地の風景

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山梨出身の日下部金兵衛は、江戸幕府の1863年ごろから引退する1912年まで活躍した、明治時代を代表する写真家です。

駆け出しのころはイタリア系イギリス出身の写真家フェリーチェ・ベアトの弟子として横浜で着色技師としての腕を磨き、のちに独立し写真家への道に進みました。外国人の土産写真に売っていた「横浜写真」も有名です。

彼の作品は、モノクロ写真に施した着色技術が特徴的です。それではさっそく、彼がその目で見た各都市の風景や女性、人々の暮らしを見ていきましょう。

ちなみにここで紹介する写真はすべて1880年〜90年代ごろのものです。

120年以上前の東京はこんなに違った

浅草寺

image by: 日下部金兵衛 / The New York Public Library

これがあの「浅草寺」とは! 連日世界中から大勢の人が訪れる、浅草名物の浅草寺ですが、現在のにぎわいが想像できないほど、ひっそりとしていますね。

明治時代の人がいまの浅草寺界隈を見たら、どんな風に思うのでしょうか。


隅田川

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小舟で川を渡る人たち。なんだかちょっと優雅。

堀切菖蒲園

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現在でも親しまれている葛飾区の「堀切菖蒲園」。200種類のハナショウブを中心に、四季折々のさまざまな種類の花が咲くことで人気です。

写真から見るに、このころも地元の人たちのお散歩コースだったようですね。

不忍池

image by: 日下部金兵衛 /The New York Public Library

上野の有名スポットのひとつ「不忍池」はこんなかんじでした。

増上寺

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港区にある「増上寺」は、1393年に建てらた歴史ある浄土宗の寺院です。

なかでも徳川将軍15代のうち6名が葬られているという「徳川家霊廟」が有名ですが、戦時中に2度の空襲を受けて、そのほとんどの建物が崩壊しています。

その戦前の「有章院霊廟」を収めた写真がこちら。

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東京のメインストリート(銀座)

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どこの道なのか詳細はわかりませんが、これがかつての東京の一風景です。

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