地元は本気だ。全国各地に実際にある「ちょっと変な条例」

「条例」とは、国が定める法律とは別に地方公共団体が定める法令のことですが、日本全国には、「へ〜!」と驚くようなユニークな自治体の条例が数多く存在します。そんな一風変わった条例を見ていきましょう。

まずは食べ物や飲み物に関する”グルメ系の条例”を見ていきましょう。

『かずのこ条例』(北海道 留萌市)

「塩数の子」の生産量の町をご存知でしょうか? 実は、北海道留萌市が国内1位なんです。なんと国内生産量の半分を占めています。

塩数の子とは、ニシンの卵巣を丸ごと塩漬けにした加工品。一時は日本海沿岸から姿を消したニシンですが、昭和38年に留萌市内の水産加工会社が、過酸化水素を使用した漂白技術を独自に開発し、その後「抱卵冷凍ニシン」を使った塩カズノコの生産がスタートしたそうです

そんな留萌市ですが、今年9月に全国初の「市かずの子条例」を提案し、可決されました。毎日新聞によると、「市に給食や行事での積極活用を求め、市民にも消費への協力を呼び掛ける内容」となっています。

すでに、小中学校の給食にも取り入れらているそうです。数の子は高価な食材に入るので、数の子好きにはなんとも羨ましい話!

ちなみに北海道水産物加工協同組合連合会が決めた数の子の日は5月5日だそうです。

青森の有名な条例は2つ。それは「りんごまるかじり条例」と「朝ごはん条例」!

『りんごまるかじり条例』(青森県 板柳町)

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「りんごの生産量」トップを誇る青森県。2015年度は国内生産の半分以上を占める47万トン以上ものりんごを生産しました。

その中でも、有数のりんご生産地である板柳町(いたやなぎまち)では、2002年より通称「りんごまるかじり条例」を制定しています。正式名称は、「りんごの生産における安全性の確保と生産者情報の管理によるりんごの普及促進を図る条例」。

この名称の通り、消費者に安心・安全なりんごを届けるためのシステムを整備し、「まるかじりできるおいしくて安全なりんご」の供給に努めていくこと目的としています。

りんごまるかじり条例

『朝ごはん条例』(青森県 鶴田町)

青森県鶴田町の「朝ごはん条例」は、朝食から始める生活習慣の見直しをすることを目的に2004年に制定された条例です。

この背景には、2000年に鶴田町の平均寿命が男性74.5歳と、全国ワースト10を記録したことの影響があり、全国平均まで引き上げることを目標を掲げ、「鶴の里 健康長寿の町」宣言をしました。

また、2001年には1割以上の子供が朝食を摂らず、そのため、7割以上が夜食等を食べ身体不調の原因となったりなどのことが調査でわかり、生活習慣を見直すためにも、「朝ごはん条例」が始まったといわれています。

梅干しでおにぎり条例


『トマトで健康づくり条例 』(愛知県 東海市)

愛知県東海市がトマトケチャップでおなじみの「カゴメ株式会社」の発祥の地だって、ご存知でしたか? 創業者である蟹江一太郎氏が、明治32年に荒尾町でトマトの栽培に挑戦し、発芽に成功したのが始まりだそうです。

2014年に「トマトで健康づくり条例」という、なんとも健康志向な条例を定めました。条例の中には、「トマトジュースで乾杯しよう!」といったものまであります。なんと、同市には、ひねるとトマトジュースが出ていくる、夢見たいな『トマトジュースがでる“蛇口”』なるものがあるらしいです。

image by: カゴメ

これは、カゴメから寄贈されたもので、定期的なイベントの場でお目にかかれるようです。

トマトで健康づくり条例

その他にも、お茶の名産地である静岡市が制定した「めざせ茶どころ日本一条例」や、北海道・中標津町の「牛乳で乾杯条例」などがあります。

次は、ユニークな条例で町おこしをする市町村の紹介です。

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