徳島を全力で楽しむの会…タケノコ堀りと藍染めを全力で体験したよ

先日、22番札所・平等寺が民泊をスタートしたという記事を紹介しましたが、民泊体験とあわせておすすめしたいのが、「タケノコ掘り」「藍染め」「お雛様の奥座敷」など、他の県にはない、”徳島体験”です。

阿波踊りや渦潮だけにとどまらない、まだ知らない徳島の魅力をご紹介します。(協力:徳島県、徳島新聞社)

産地の阿南市新野町でタケノコ掘り初体験!

お遍路巡りで訪れる人が多い阿南市新野町ですが、ここへ来たならぜひおすすめしたいのは、タケノコ掘りです。

「果物狩りなら面白そうだけど、タケノコ掘りかあ〜。地味だな」なんて落胆しないでください。これがやってみるとなかなか面白いんです。

ここ阿南市はタケノコの産地としても有名ですが、今回は「筍の里はたえだ たけのこ園」さんで「タケノコ掘り体験」をさせてもらいました。

タケノコ堀り初体験の著者は、簡単に掘れるものだろうと高を括っていたのですが、これが予想に反してなかなか大変な作業でした。

タケノコ掘りの達人にレクチャーを受ける

「まずは、竹林の中に入って、たけのこの芽を探してみよう!」と、 タケノコ堀りの達人が堀り方をレクチャーしてくれます。

農作業に慣れていないと、この芽を探すことだって難しいもの。参加者たちは一斉に竹林の中に入り、我先に我先にと芽を探し始めます。

熟練者は土地の隆起だけで、タケノコの場所を特定することができるそうですが、今回、初心者のためにわかりやすいように目印をつけてくれました。


タケノコ掘り一行が竹林の中へ(写真提供:徳島県)
あっ、あった!たけのこの芽

芽を見つけたら、あとは鍬(くわ)を使って、ひたすら掘るわけですが、ここからけっこう体力が必要です。

収穫時期が3月〜5月の場合は、タケノコが反っている内側から、掘っていきます。しかも、タケノコを傷つけないように周りを掘っていくので、注意も必要です。

土の中を掘っていくのですが、普段使っていない腕の筋肉が悲鳴をあげます。掘っても掘っても、なかなか採れない…!

掘っているのに、たけのこが獲れない!(写真提供: 徳島県)

いつも何気なく食べているタケノコはこうして苦労しながら、農家の人が採っているんだな、などと考えながら掘ること約7分。ついに根の部分に見えてきました。ここで最後に鍬を数回入れて切ります。スパッとはいり、1つ獲得!

汗をじわじわとかいたところで、スパッとタケノコ採れた!

汗をかいて夢中で採ったタケノコを手にした瞬間、ちょっとした達成感がこみあげます。気づけば、周りの体験者たちも夢中になって、2、3つ目に挑戦しています。

1つとれたら、もう1つとりたいという気持ちにさせる魅力がタケノコ堀りにはあるかもしれません。

10分ほど汗を流して収穫したタケノコには愛着が沸きます

タケノコを採ったあとは、きちんと穴埋めをすることも忘れずに。

今回特別に同園の方たちがとれたてのタケノコをその場で調理し、筍料理を振舞ってくれました。

大きさも形もそれぞれ
タケノコはその場で調理
竹林の中で食べるタケノコ料理は格別
美味しかった!タケノコご飯(写真提供:徳島県)

先ほどのタケノコが「筍ちらしご飯」と「筍スープ」に早変わり。竹林の中で味わうタケノコ料理は、普段は味わえない美味しさ!

甘い味付けのタケノコスープ

ランチの時にタケノコにまつわるこんな面白い話を同園の方が教えてくれました。

「タケノコの花って知ってるかい?花が咲くと、その一体すべてのタケノコがダメになっちゃうんだよ。100年に1回の割合らしい。俺はまだ一度もみたことないけどね…」。

個人的に、今までタケノコに対して特別な感情はありませんでしたが、今回の体験を通じて、タケノコという存在に少し愛着みたいなものが沸きあがります。

徳島では竹細工体験ができるところもある

徳島の新野町に来たら、ぜひトライしてみてください。

筍の里はたえだ
阿南市新野町名光119番地
Tel: 0884-36-2225
タケノコ堀りは毎週土曜日におこなわれる予定
入園料 400円(子供は100円)
※農具&調理込み。タケノコ代は別途かかる

タケノコ堀りに続き、徳島に行ったら絶対やってほしいのが、「藍染め体験」。藍染めの工程をまるごと体感できます!

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