実は謎多き食べ物。意外と知らない甘納豆の起源を調べてみた

どの豆が1番甘納豆に向いているのか?

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甘納豆には材料としていろいろな豆が使われるが、やはりより甘納豆に適した豆というのがあるだろう。私が食べたものの中で、甘納豆にはフイットしないのではないかと思ったのは、まあ好き好きはあるだろうが、黒豆。黒豆独特の味が残って私はどうも好きになれなかった。黒豆製の納豆というのも食べたことがあるがこれも同様の後味が残る。やはり黒豆が大豆の一種ということもあるのだろう。

ピーナツ・南京豆の甘納豆も、もうひとつどうだろう?という味だった。買ってまで食べる気はしない。

小豆は硬いのか、昔は甘納豆にしずらい豆だったらしいが、今ではりっぱに甘納豆化されている。ただ豆がボロボロ細かすぎて、食べずらい。ささげもちょっと細いか。

後はみな甘納豆優等生。どの豆のものが好きかはそれぞれの好み。大正金時豆、とら豆、うずら豆、白いんげん豆、えんどう豆、白花豆、赤花豆。私は、軽井沢高原の赤花豆のものが最高に気に入っている。おいしさは格別だ。

ところで、大豆の甘納豆というのは見たことがないが、果たしてどんな味がするものだろうか。作れないことはないが、菓子の甘納豆としてはとうてい売れないというところではないだろうか。

甘納豆は、否、甘納豆的製法で作ったなものはいくつかあるようだ。ポテトの甘納豆風なもの食べたことがあるし、ある高原のみやげもの店にはハスの実の甘納豆を売っていたので、買ってきて食べたことがある。けっこう自然でおいしかった。

甘納豆は、純粋に豆と砂糖だけで作る菓子である。それだけに職人の技が製品に如実にあらわれる菓子であるようだ。

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