他の都道府県では通じない?信州の方言「ズク」と「ズラ」

広辞苑には、「ずくがない--ものういおっくうである、信濃方言として現行」と出ていた。用法として、旧観帳「わしはナア酔って--からナア」と紹介されているが、昔は全国的に使われていて、信州にだけ残ったのだろうか。もしそうだとしたら、信州人の特質がそうさせたのだろうか。

さて、「ずくがない」、「ずくを惜しむ」など、あまり歓迎されざる状況を言っているのだが、「ずくを惜しむ精神が技術や文化を進歩させてきたともいえるのではないかとも考える。

ずくを惜しまず、こまめにやっていたのでは十年一日変化がない。何か楽にやる方法はないかという気持ちが、創造性に繋がり、多くの進歩を生み出したのだと。いわゆる省力化もずくの産物だろう。私たちの仕事もただ手足を動かしているだけで価値があり、働いていることにはならない。

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  • ※本記事はMAG2 NEWSに掲載された記事です(2017年2月21日)
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