天気雨をなぜ「狐の嫁入り」と呼ぶのか?その由来を調べてみた

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各地で行われている、不思議な「狐の嫁入り」

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地域の行事として狐の嫁入り行列を探して見ると、由来や形態はさまざまであるが、多くはないものの各地で行われているようだ。

一番大きく取り上げられているのは、新潟県阿賀町津川地区「狐の嫁入り行列」。この地方には古くから「狐の嫁入り行列」という言い伝えがあった。

こうした言い伝えや民話を下地としデストネーションのキャンペーンイベントとしても創案され、1890年5月に第1回を開催。以降、その幻想的な祭の構成に注目が集まり、現在では津川地区の人口5000人に対し、5万人にも及ぶ観光客が訪れるようになっているとか。

そのほか、毎年行われるものか、京都、東山花灯路の狐の嫁入り行列も有名らしい。

友人の画家・久保田氏が住む信州筑北村。その宿場町の面影を残す旧坂北村青柳地区の村境にある里坊稲荷神社は、清長寺第十三代住職が慶応元年(1865)に伏見稲荷を青柳里坊の地に分社したもの。

この里坊稲荷神社の例祭は毎年に行われるが、この「狐の嫁入り」の行事は七年目ごとにおこなわれるという。

女装をした村の男性が女狐・狐嫁などに仮装し狐の嫁入り再現するもので、長持や花嫁を乗せた籠、山車がくりだし、長持歌にあわせ、華やかな行列を作って神社までの坂道を登る。近隣ではけっこう有名う見物客やカメラマンも集まるようだ。

1990年に祭を始めたばかりといっていい新潟県阿賀町津川の「狐の嫁入り行列」には約5万人の観光客が集まるという。

それを聞くと、信州・筑北村の「狐の嫁入り行列」せっかくの観光遺産、7年に一度ではなんとももったいない。村おこしに繋がるような創意工夫・チャレンジがないものかと、友人と話してみたのである。

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  • ※初回掲載2016/6/27、更新2020/4/2
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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