外国人にじわりと人気。知るひとぞ知るニッポンの「古民家ステイ」

1日1組しか泊まれない「棚田の宿 ささゆり庵」/奈良県

奈良県にある古民家の特徴はなんといっても1日1組限定というところ。「にほんの里100選」にも選ばれた、天空の里山「深野」にあります。

「ミシュランガイド奈良 2017特別版」でも紹介された話題の場所で、伝統的な茅葺古民家は外国人にも人気です。注目は囲炉裏の大広間で、こちらではみんなで囲炉裏を囲ってご飯が食べられます。

また、英語版の公式サイトもあるため、外国人旅行者にも人気を集めています。

image by:さゆり庵

築約300年のからぶき民家/徳島県

徳島県祖谷にある古民家「Chiiori(ちいおり)」。なんと築約300年のかやぶき民家で、一棟をまるごと貸し切りで宿泊することができます。

このあたりはもともと茅葺き屋根の家が多く点在しており、数百年前の生活様式を受け継ぐ大切な場所なのです。奥地にもかかわらず、外国人の観光客にも人気だとか。

普通のホテルや旅館とは一味違う体験が魅力です。例えば、襖(ふすま)をあければ、すぐそこに庭があって、縁側でぼーっとすることだってできます。

このように国内外からの注目もあって、いま全国各地で使われなくなった古い建物を再生させようと国も「古民家」の再生に力を入れています。

次のページでは政府による古民家再生プロジェクトについて、兵庫県の篠山と集落丸山、そして長崎の小さな島の古民家の事例とともにご紹介していきます。

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