広島県庁が少子化対策のために行っている、婚活企画「みんなでおせっかい!『こいのわ』プロジェクト」。そんな話題のトピックスをベースに、映画『デスノート』などで知られる金子修介監督が手掛けた恋愛応援映画が11月18日公開の『こいのわ 婚活クルージング』だ。物語の舞台であり、撮影地でもある広島では11月11日から先行上映される本作の完成披露試写会が10月23日に東京都内で行われ、W主演を務める俳優の風間杜夫と女優の片瀬那奈が広島撮影の思い出を語った。
カープの盛り上がりを肌で感じた。片瀬那奈が語るロケ地「広島」
撮影は昨年10月に約3週間の広島オールロケを敢行。
風間は「天候にも恵まれ、瀬戸内海のクルージング・シーンでは撮影を忘れて楽しんじゃいました。それに八嶋智人という芝居をやり過ぎな男がいて、そんな彼がムードメーカーとなって凄く仲のいいチームになれた」と回想。
片瀬も「宮島口では花火も見れたり、広島を満喫しました」と嬉しそうで「街中を広島東洋カープのラッピングバスが走ったり、チーム・ユニフォームを着ている方もたくさんいた。スタジアムにはカープグッズもたくさんあって、試合がないのにたくさんの観光客がいたし、可愛い女性も多かった。カープの盛り上がりを肌で感じました」とレッドカラー一色の街並みを目撃したよう。
役どころについて片瀬は「35歳で婚活せず、人生に希望も見出していないという現実的な役柄。まるで“お前も現実を見ろよ!”と言われているような気がする、私への当て書きのような脚本です」とぶっちゃけ。
プライベートでは「両親から“早く結婚しなさい”と直接言われたことはないけれど、それが逆にプレッシャー」と打ち明け「でもこの映画を通して、理想の男性のタイプが変わりました!これまでは歳の近い方がいいと思っていたけれど、風間さんとお芝居をしてから“あれ?…いいぞ!”と。世界が広がった」と歳の差33歳のベテラン俳優に大胆告白。
それに「え!? 俺!?」と驚く風間だったが「ふんふん、嬉しいね。きっと若い女優の皆がそう思っているのだろうけれどねぇ」と余裕の返しだった。
この日会場に詰めかけたのは、息子・娘のために代理で婚活パーティーに参加するリアル婚活親たち。子供の晩婚を危惧する親たちに風間は「子供たちに出会いの場がないのは切実でしょうが、こればかりはチャンス。お子さんにも積極的になってもらって、色々な場所に出てほしい。そうすればきっと何かが起こるはず」とアドバイス。
本作を通して初めて婚活体験をした片瀬は「軽い気持ちで、友達を作るような感覚で参加してほしい。自分で可能性を狭めることなく“この人ダメだろう”と思う人でも喋ってみると意外なことにウマが合うことだってある。昨日嫌いだった人が、ひょんなことから好きになるってあるじゃないですか!人間関係の輪を広げるのが大切」と親身になってエールを送っていた。
述べ700人の市民エキストラが参加した広島各地のロケ
取材・文・撮影/石井隼人
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映画『こいのわ 婚活クルージング』
11月11日広島先行公開、11月18日角川シネマ新宿他、全国順次ロードショー
監督:金子修介
出演:風間杜夫、片瀬那奈、藤田朋子、小橋めぐみ、町田啓太、八嶋智人ほか
特別協力:こいのわプロジェクト
配給:KADOKAWA
製作:2017「こいのわ」製作委員会
(C)2017「こいのわ」製作委員会