地方創生の波を受けて、日本各地で「地域の魅力を発信する」ことがクリエイティブに行われているのをご存知ですか? 公式・非公式問わず生まれたゆるキャラに始まり、最近では宮崎県小林市の名を全国に知らしめた衝撃的な移住PR動画や、ごみゼロ宣言で有名な徳島県上勝町のおしゃれな量り売り専門店など、自治体とクリエイターが手を組んだ情報発信が盛んに行われるようになっているんです。
クリエイティブな視点で見直した滋賀県がカッコイイ
自治体とクリエイターが手を組む情報発信のトレンドを受けて、今月、滋賀県が県の魅力を発信するウェブサイト「MUSUBU SHIGA」をリニューアルしました。サイトを開いた瞬間に始まる旅の動画やシンプルなサイトデザイン、そして画像のクオリティの高さなど、一見自治体がやっているサイトとは思えません。
「MUSUBU SHIGA」も自治体とクリエイターが連携して地域の魅力を発信するサイトなのですが、これまでの流れと大きく違うのは「滋賀県の魅力を『クリエイターの新しい視点』で調査・発見し、発信する」場だということ。
リニューアルした「MUSUBU SHIGA」では、以前から進めていた滋賀県の魅力を発信するプロジェクト「湖と、陸と、人々 と。MUSUBU SHIGA」のコンテンツに加え、「MUSUBU 逸品」と「MUSUBU 日々」の2コンテンツが加わりました。アーティストらが五感で感じた滋賀の魅力を3つのコンテンツから動画、写真、体験記などで紹介しています。
メインコンテンツである「湖と、陸と、人々と。MUSUBU SHIGA」は、デザイナーやアーティストとともに滋賀県の魅力を調べ直し、発見したことを、スタイリッシュに発信するプロジェクトです。産学官(産業界・学校・官公庁)で組織する「滋賀・びわ湖ブランドネットワーク」とクリエイター陣がタッグを組んでいます。
プロジェクトの様子は動画共有サイト「Vimeo」で公開しているのですが、まるでドキュメンタリー映画のように、アーティストが足で見つける滋賀県の魅力を、アーティストの目線で見ることができます。
「MUSUBU 逸品」は、滋賀の魅力を発見するリサーチ(調査)を経て見つけた滋賀の逸品を紹介するコンテンツです。リサーチャーのアーティストらが「いい!」と感じた滋賀県の物産などを紹介し、滋賀のモノづくりの魅力を発信しています。
そしてぜひ見ていただきたいのが、なぜこの物産に魅力を感じたのかを現地取材したリサーチャーらのレポートです。例えば伝統産業である近江真綿を使ったアウトドア用寝袋「UDD BAG」では、日本人だからこそできる1g単位までこだわる綿密な羽毛のいれ方など、ロングライフに使える良質な商品の作り手を実際に訪れ、見て触って体験して感じたリアルな体験記に触れられます。
「MUSUBU SHIGA」ではSNSの活用も積極的に行っています。「MUSUBU 日々」ではサイトのブランディングディレクターを筆頭に、ろうそく職人や真珠専門店店長、アートスペース運営者などクリエイティブに関わり、かつそこで暮らす滋賀県人が、暮らしの中に詰まった滋賀県の魅力的な物品や人を、写真に特化したSNS「Instagram」を活用し発信します。
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