地方あるあるに胸が痛い!女子高生と「地域活性化」を学ぶマンガ

これはある地方の女子高生が「私たちのジモトはこれからどうなるんだろう?」という疑問にゆる〜く、でも真剣に考える物語。ここで登場する彼女たちのジモト、それはこんな場所から始まります。

「すごく田舎ではない、かと言ってそこそこ都会というわけでもない」

「観光地にもしにくければ、生活するのに便利かと言われると就職先もないし…」

「地方とは言え、家を継がないといけないほど縛られてはいない」

「もしかして、それって私のまちじゃないの…」と感じた方、きっと多いんじゃないですか?? これからの地方創生や地域活性化のネックとなってくるのは、彼女たちが住むこのような微妙な立ち位置にいる「ちょっと栄えた地方のまち」なのかもしれません。

女子高生と一緒に「地域活性化」を学ぶ入門書!?

今回ジモココ編集部がご紹介するのは、 地域活性化 を マンガ で学ぶ入門書。WEBで連載されていた、女子高生が地方活性化を考えるという新しいスタイルの4コママンガが書籍化されたものなんですが、これが意外にも「はっ」とさせられるものばかり。

マンガとは言え、本書の中で繰り広げられる赤裸々で辛辣な一言一言に思わず耳が痛くなる人もいるのでは?

【登場人物】

羽鳥ほとり
自分の住んでる地域の現状を何となく知り始めたこの4コマの主人公


伊久澤いくの
地元を離れたい上京志望。ほとりの幼なじみ

大泉いづみ
東京からみのり市へと10年ぶりに戻って来た転校生。

中心市街地のビジネスホテル化は誰もが頷く地方あるある
「地方が廃れていく理由」をわかりやすく言った結果がこれ
現在行われている地方活性化の施策にも切り込む女子高生。社会の裏が見えてくる…?

「地方に残りたい」

「廃れゆく地方には夢も希望もないから東京に出るんだ」

「活気がなくなった地元が漠然と不安…」

女子高生の彼らがそれぞれの思いで、地元がこれからどうなっていくべきかを考えていくこの物語。地方への不満ばかりかと思いきや、彼女たちなりの地方活性化への考えもあるよう。これを読んでいると、日本に関わる誰もが地方活性化のきっかけを生み出すことができるのでは…と感じさせるこんな一言が登場します。

「誰が悪いのではなくて、みんなが主体的に動くことで地方は変わる可能性があるのでは?」とぼんやり
「カネがあるから何かしよう」だと国の施策も単なるバラマキに…
いろんな人がいろんな立場で地方を見てみると、思いもかけない解決策が見えて来るかも?

個性豊かな女子高生たちが繰り広げる生活に密着した「地方」を舞台に「活性化とは何ぞや」を学んでいくこのマンガは、ただの女子高生が出てくるだけのマンガにしておくにはもったいない!

国が地方活性化に注力しているのは知っているけれど、実際に日本ではどんな問題が指摘されているのかよく分からないという方も、もっと地方を良くする方法を模索しているという方も、一度彼女たちと同じ目線から地方のありかたを見直してみてみると、今までみてきた自分の故郷が少し違って見えて来るかもしれませんよ。

『地方は活性化するか否か~マンガでわかる「地方」のこれから~』
著者:こばやし たけし
定価:本体1,000円+税

サイト:地方は活性化するか否か

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